あの出来事を憶えておこう 2008年からの憲法クロニクル
あの出来事を憶えておこう 2008年からの憲法クロニクル / 感想・レビュー
びすけっと
2014年7月刊。日本近代文学研究者で九条の会事務局長でもある著者が2008年度から2013年度に起きた事柄を端的にまとめ、刊行時のコメントが添えています。日本国憲法の破壊(改憲策動)をめざす政権とそれを後押しする勢力がどのように動いてきているかがつかめます。第二次安倍政権になってそれは急転しているように感じます。しかし世論はどうか。毎年の読売新聞の調査でも改憲せずが増えています。そこに改憲勢力は切り込んでくるはず。安倍政権の動きにつけこむ誘拐がおきてしまった。右に舵を切るほどに日本は危ないと感じた一冊。
2015/02/01
korrya19
日本はなぜ「基地」と「原発」を止められないのかーーとかなりの部分重なるのだけれど、こちらは飽くまで完全護憲。 どうすることが正しいことかはさておき、十分な議論を正々堂々と公の場でしてもらわないと権力を持たない一国民としては困るのだ。 権力を持つ方々を縛る最高法規である憲法を解釈や隠蔽された場で改憲する動きにNOを突きつけるのは草の根運動しかない、、、って、ある意味、私たちは凄い時代に生きているのかもしれないと思ったり。
2015/01/02
Takao
「新婦人しんぶん」に毎月連載された「憲法なんでもゼミナール」の2008年5月〜2014年3月分の中から収録。2008年4月17日の自衛隊イラク派兵違憲訴訟・名古屋高裁判決の話から始まっている。ちょうど、「かながわく九条の会」が結成された年で、同じ時代を憲法を守り活かす運動に捧げて(というとちょっとオーバーだが)きたことを思い返すことができた。今まで何度も使われてきた言葉だが、いよいよ正念場。歴史をつくり出す民衆の一人として。
2014/10/19
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