毎朝ちがう風景があった
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毎朝ちがう風景があった / 感想・レビュー
kinkin
夕刊フジに連載されたものに加筆、再構成されまとめられた本。著者は世界を駆け巡りその土地で出会った美味いものに舌鼓をうち、出会った人たちとなかよくなり、ワイワイガヤガヤ時にはハラハラドキドキ。自分のような世間の狭い人間から見ると只只うらやましい限りだ。モンゴル、チベット、ロシア、トルコ、モルジブ、韓国、ポルトガル他、この人のパスポートはきっとよれよれなのかもしれないなあ。どのエッセイも3ページほどなので、読んでいても疲れない。一緒に添えられている写真の人たちの表情もいいなあ。図書館本
2022/05/04
アキ
2018年5月〜2019年7月まで夕刊フジに連載されていたものらしい。相変わらず世界中旅して変なものを食べている。脱サラして40年も経つとは。モルディブのかつおぶし、トロブリアンド諸島でのサメの直火焼、アマゾン原住民のサルの手料理、イヌイットのイッカククジラ漁、エスキモー・ユビックのアザラシ料理、アラスカ最北端ポイントバロー、ユーラシア大陸ロシア最東端プロベデシアで出会った笑顔、ユーラシア大陸最西端ポルトガルで感じる新鮮ななつかしさ。便利で安心安全な国・日本では味わえない体験。しかし、シーナも年取ったね。
2020/08/30
seacalf
椎名さんを読むのは中学生の時以来かな。懐かしい。独特な文体だけど、抜群に読みやすい。そして不思議と優しくふんわりとした気分になる。この人の『イスタンブールでなまず釣り』を読んで、トルコに行く事にしたんだっけ。って、肝心のなまず釣りについても書いてあるわ。それにしても、世界中の秘境に行っていること。とりわけ奥アマゾンの「サルジャガ」は強烈。どこへ行っても現地の方と円座になって食卓を囲い、見事に馴染んでいる椎名さんの姿が目に浮かぶ。相変わらず型破りな旅が多いが、読むと旅情が膨らんで堪らなくなるのは間違いない。
2020/09/26
けんとまん1007
随分久しぶりの椎名本。相変わらずの旅と、そこに暮らす人々へのシーナの優しい眼がいい。旅に出たくなった。という一方で、毎日見ている風景も、毎日違っていることにも気が付いた。それだけの余裕がこころにあるかどうかだ。
2020/03/16
ドナルド@灯れ松明の火
椎名さんの写真付きエッセイ。椎名さんは白黒写真を好んでいるようだが、本作はカラーで分かりやすい。エッセイは他作品で既読感があるが写真があるとエッセイに浸りやすい。 お薦め
2020/07/24
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