メロンが食べたい
メロンが食べたい / 感想・レビュー
阿部義彦
安西水丸さんが『週刊小説』(2001年休刊)の巻頭に連載していたエッセイです。水丸さんの、好き嫌いに関する実に悪気の無い自然体のエッセイですが、面白いです。3箇所くらいで、大声出して笑いました。月に一度は京都に仕事で往復してるのですが、京料理は不味いから嫌いだそうです、「時々御飯が瓢箪の形に固められたり、人参がモミジの形で出たりするとムカムカする、ここに気を使うならもっと味に気を使えと言いたくなる。」あと女性のストーカーの話とか旅館で苦手な色紙を頼まれて書くと、「これだけですか?」と言われる話など。
2024/02/25
すぎの
今年三月に亡くなった水丸さんのエッセイ。追悼のつもりで。安西水丸=村上春樹のイメージだったので単独著書というのがなんとなくめずらしく感じる。上梓は13年前だからすでに世は平成だったのだけど、みょうに昭和的な雰囲気なのが面白い。題名をきめるときに、いろいろ候補はあがっていた(まったくまったくの話——まいったまいったとか、まったくまったくとかよくでてるけど、口癖だろうか。村上春樹のやれやれ的な——など)のだけど、突然でてきたというこの題に決定したそうな。それをまんまとタイトル借りでした。ご冥福をお祈りします。
2014/06/17
hitsuji023
安西水丸さんの考え方、こだわりが感じられた。軽く読めて、息抜きにちょうどいい。
2018/04/08
glyco
痛快な毒舌エッセイ。面白かった。
2012/08/29
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