漱石の孫
漱石の孫 / 感想・レビュー
へくとぱすかる
1世紀前、祖父が下宿した部屋をロンドンに訪ねた著者は、自分でもふしぎに思えるような感情につつまれる。かつて漱石関係の取材を断り続けるなど、「文豪の孫」であることに苦しみ、30代になってようやく「解禁」できるようになったという。漱石の長男であるお父さんとは、漱石への思いがかなりちがっていたことも、家族というもののあり方について考えさせられる。メインワークのマンガ評論とは一味ちがうイメージの本だが、著者の半生の思いがつまっているように思える。
2019/07/07
fseigojp
悪妻 鏡子説に真っ向から批判 ビッグ・マザーだったそうだ 家族から見て、一番漱石らしい小説は「行人」だとか
2015/11/24
りー
夏目房之助さんとの出会いは、祖母が購入していた「週刊朝日」だった。(塩野七生や藤森照信もここだった)。その後、漫画評論を読むようになって、更に好きになり「漱石のお孫さんなのか」と知る。この本によれば、ご本人はなかなか大変だったそうで。そりゃー、おじいちゃんが文豪だからという理由で作文を誉められたりしたらお臍が曲がったまま育つに違いない。漱石が1人立ち向かった「英国・ヨーロッパ文学」に、自分が漫画論を持って訪れる不思議…2代かかって大祖父の束縛からもがいて抜け出したのだなぁ。漱石家の実情が面白かったです。
2021/02/11
井戸端アンジェリか
孫問題とかトラウマとか、贅沢な悩みだな。おかげ様でのプラス面の方が絶対に多いでしょ、代われるものなら代わりたいわ。 時々べらんめい調になったり文にユーモアがあって読みやすい。でも、その話は別にどうでもいいんですが、と脱線が多くて期待外れだった。そう思っていたら御本人もあとがきで書いてたね、えへへへ。孫ならではのお宝写真やイラストもあって、その辺りは良かったです。
2016/05/10
むーむーさん
有名人の親戚は大変だな
2016/07/13
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