脳を創る読書 (じっぴコンパクト文庫)
脳を創る読書 (じっぴコンパクト文庫) / 感想・レビュー
tamami
2011年刊の元版で読了。近年AIが教育に及ぼす影響について記した本を多く目にするようになった。本書は、紙媒体としての本と電子書籍の、脳に対する影響を、様々な観点から論じている。結論としては、想像力を働かせる脳を創るためには、インターネットの検索機能に頼る、自己完結的な電子書籍より、紙媒体の書物に利があるとする。また、デジタル教科書による学習支援プログラムでは、本物の「教育」は不可であるとする。多くの現場でデジタル化が急ピッチで進む現在、AIと教育、読書等について、様々な考えるネタを本書は提供してくれる。
2022/01/09
kubottar
電子書籍と紙の本についての考察は興味深かった。私もキンドルは持っているがどうもあまり頭に入らないような気がする。でもそれは図書館で借りた本も同じことでただ、気分の問題かもしれない。
2017/02/02
REI
紙の本が好き。価格・手軽さから文庫本を読むことが多いけど、紙の本の中でなら文庫本よりも単行本の方が好き。現代の電子書籍は技術が進んで工夫も凝らされているとは思いつつ、なかなか紙の本を読むのをやめる気にはならない。というかまず、電子書籍は目が疲れるし…それから「書くこと」についても多少不便は感じても手書きは好き。たぶんだからこそこの本を手に取ったのだと思う。でも酒井氏も言われるようにそれぞれ長所短所があるわけだから、やっぱり毛嫌い・食わず嫌いはやめたい。時代的にも電子書籍にもっと興味を持った方がいいのかな…
2017/05/06
doi
本は情報が少ない。動画の方が情報量は多い。情報は少ない方が、脳は補完しようとする。だから読書が脳を創る。//電子書籍は、ページレイアウトとかの関係で不自由。//韓国のテレビ番組のテロップは斜体などバラエティ豊か。
2017/03/30
magic makky
【要約】活字と音声と映像。三つを同じ内容でそれぞれ比較した場合、後者ほど情報量は多い。活字を読むという読書は、情報量が少ないために、脳が想像して補い、曖昧なところを解決して自分の言葉に置き換えていくことができる手段だ。読書をすることで想像力を培うことができれば、言語能力が鍛えられ、それに裏打ちされた思考力が確かなものになる【感想】活字の場合、付箋をつけたりメモしたりしたところを、後から振り返ったりしやすく、頭の中を整理しやすいと思う。映像の場合、分かった気にはなるが結果的に頭に残っていないかなと思う。
2022/01/26
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