駅とその町
駅とその町 / 感想・レビュー
ぐるぐる244
【図書館】(JRではなくて)国鉄と私鉄陽急電鉄の駅をもつ新興住宅地、立身の物語。昭和の終わりから平成にかけて発表された作品だが、経済成長期というよりも既にその翳りを感じてしまう。亜美子という不思議な力を持つ女性をめぐる話が印象的。川北はこの後、亜美子にまた会えたのだろうか。
2020/07/01
つむじ
SFとあるので懐かしくなって読んでみました。そっか、25年前の本なのかぁ。当時は「SF」流行ってたよなぁ・・・。本作は私鉄の「立身駅」周辺の町を舞台とした8編の連作集。今では「SF」とは呼ばないなぁ。時代の流れを感じます
2013/02/24
たーぼ
「異色SF小説」となっているけれど、SFって、こんな普通の感じだったかな?スピルバーグ監督のようなやつとは、全然、違っている。まだ、日本が希望に満ちあふれていた時代の国鉄と私鉄の駅前の「立身」という魔性の土地で、ささやかに暮らす平凡な人たちの身近で、不思議な事件が起きる。8編の短編が少しずつ、つながっている。湿っぽい話が多い中で、『片割れのイヤリング』が、希望の光が見えるようで、一番よかった。人生を失敗した小田は、過去にタイムスリップして、「太田」として人生をやり直そうとするところにもの悲しさが・・・。
2013/03/06
のん818
起こりえない出来事が起こるのはSFチックではあるけれども、それは果たして、「SF」だと片付けられてしまうものなのか…。
2011/01/26
アヒル
架空の街で起こるファンタジーな人間ドラマ。ちょっとこの街に住んでみたくなった。でもやっぱり怖いな。
2009/12/19
感想・レビューをもっと見る