KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

幻想運河

幻想運河

幻想運河

作家
有栖川有栖
出版社
実業之日本社
発売日
1996-04-01
ISBN
9784408532783
amazonで購入する

幻想運河 / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

藤月はな(灯れ松明の火)

読友さんの感想をきっかけに再読。「裏アリス・ベスト」と呼ばれ、ロジックが特徴的な有栖川作品の初心者はお勧めしない、再読しても腑に落ちない作品^^;創作力を掻き立てるために麻薬を使う所は、阿片を常用することで幻想的イメージを得て幻想詩の白眉と言える『クブラ・カーン』を書き上げたコールリッジやド・クィンシーの『阿片常用者の告白』へのリスペクトか。とにかく、主人公の自分勝手さにイライラして予言能力の所では証明も反証も出来ないのがロジック性を失くしています。主人公がトリップ中に書いた推理小説も何だかな・・・。

2013/12/22

嘉月堂

犯人は謎のまま。何が謎だったのかも謎のまま。という印象でした。ミステリーというより文学なんでしょうか。まさかドラッグをやりながら書いたなんてことはないでしょうね。

2014/12/20

ぺぺらって

面白かったー。最近、NHKで向井理のオランダ紀行をみたばっかりだったのでアムステルダムの情景も自然と浮かんできたのがよかったのかも。この表紙が、読んだ後、ちょっと恐い。

2012/03/04

オーウェン

久々な有栖川さんのノンシリーズ。 大坂の難波から始まり、そのあとにオランダのアムステルダム。 そして大阪に帰ってくるというミステリ。 大坂で発見されたバラバラ死体から、アムステルダムでも似たような事件が。 恭司はアムステルダムでオランダ人や日本人と戯れる毎日だったが、事件に巻き込まれる。 恭司が興じるLSDをはじめとする麻薬。 オランダでは合法なのだが、これによって生じる妄想や幻。 これらが重要な手がかりとなって、ラストに運河に繋がるのは流石の手腕といわざるを得ない。

2019/04/28

氷沼

少しメタな要素も含み、大阪・アムステルダムを結ぶ殺人、それに絡む大麻。この二つを主題にしながらも、タイトルにあるような幻想さはないですね。 あと、このラストは如何なものか…強引に終わらせた感がありました。やはり現代作家は私には合わないのか…

2004/10/17

感想・レビューをもっと見る