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焔

作家
堂場瞬一
出版社
実業之日本社
発売日
2004-07-01
ISBN
9784408534589
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焔 / 感想・レビュー

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背古巣

堂場さん、安定の面白さでした。ただ、物語の大部分において「沢崎ってなんてやつだ!?」という思いを持ちながらの読書でした。特に咲に対する考え方にとても苛立ちました。最後は?そこはそれ、堂場さんですから。藍川はちょっとかわいそうでしたね。沢崎の大リーグ挑戦で、少しでも 良い条件でと思って、自らの手を汚してまでサポートしようとしたのに・・・。登場人物の中では神宮寺が一番好きですね。

2017/12/02

k-katayama

読み終えるのにずいぶん時間がかかってしまった。ひとりの野球選手が自分を見つめ、発見するまでの雑念というか煩悩というか、そういうしがらみが本当にねっとりとまとわりつくような前半部分に手を焼いたのが実態。記録がそのまま『金』と『名声』に直結する立場だけに、いろいろと思い悩むのも無理からぬことだが、沢崎と対極に位置する神宮寺の存在が、読者の私には大きな救いとなった。そして、沢崎と神宮寺は、本来なら一人の人格の両面なのではないかと思うようになった。このひとつの作品の全部を通して、一人の人間が自分に辿り着いたのだ。

2015/12/08

ようはん

再読本。メジャーを目指すスターズの走攻守揃った花形選手でありながら無冠の帝王であった三塁手の沢崎鉄人が主人公でもう一人の主人公にかつての高校時代のチームメイトであり沢崎の代理人である藍川を配置している。この作品のその後を描いた作品にラストダンス、20、ザ・ウォールがあるがこれらの作品を読んで断片的に語られる沢崎がその後辿った人生を知り、再びこの作品を読み返すと沢崎の周囲の人間達が辿った人生に色々と思いを巡らせた。

2019/07/02

ふらら

久しぶりの堂場さん。スポーツものはいいですね。自身は野球好きなので楽しめました。沢崎と神宮寺、相反する二人が、交わり高まるのにグッときました。野球は勝ち負けのスポーツですが、記録のスポーツでもあります。神宮寺の言うように数字ではなくプレーを楽しんでいる選手はどれだけいるのかしら?今年も球場で野球観戦、楽しみます!

2016/05/26

decomo

シリーズの始め。最近スターズシリーズの最新刊を読んでしまって、これは頭から読むべきだ。と思い読み出す。面白いです。たぶんモデルチームはあるんだよね。と考えながら読んだりして、個性的なキャラが沢山出てくるんでしょうね。

2019/06/20

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