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追憶のかけら

追憶のかけら

追憶のかけら

作家
貫井徳郎
出版社
実業之日本社
発売日
2004-07-01
ISBN
9784408534602
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追憶のかけら / 感想・レビュー

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とろこ

50年以上前に、ごく短い間だけ活躍した、謎の作家。ふとしたことから、うだつの上がらない大学講師の松嶋は、その作家が遺した手記を手に入れ、謎を探ることになる。手記はそれなりに面白く、現代のパートも、事実を知りたいと思わせる。が、手記を著した作家も、松嶋も、私にとっては感情移入しにくいタイプだった。とはいえ、黒幕を巡っての二転三転は目まぐるしく、ページを捲る手が止まらなかった。が、読み終えた時に感じたのは、疲労感だった。他人からの悪意は、どこでどんな風に買っているか分からないものである。

2018/07/27

達ちゃん

最後誰が誰だかわからなくなり、ちょっと混乱。でも、二転三転の展開はなかなか読み応えがありました。

2017/04/24

クリママ

50年前の手記と現在が関わる、なかなかに凝ったミステリーで、面白く読んだ。が、どちらも、自分のケツも拭けないようななんとも情けない男たちが主役。自分のせいで辛い目にあった憎からず思っている女なら、全部ひっくるめて面倒をみればいいし、自分が悪ければ、どんなにみっともなくても平身低頭して迎えに行けばいいし。まあ、そうしていればこの物語は始まらないんだけど。

2016/08/26

eeko

大学講師の松嶋のもとに、戦後、未発表の手記についてリサーチの依頼が舞い込みチャンスを得る。戦後間もない日本の背景のイメージを想起することが出来た。旧字体で最初は読みづらかったですが怒涛が押し寄せてくるにつれていつの間にか慣れてました。謎めいて終わる手記の構成はうまく読者の気持ちを先へと促す。手記のリサーチと同時に妻の咲都子との回想を盛り込ませ、後悔や不審、哀しみそして真実がありたびたび混乱もあったけどとても読み応えがあり大満足(*^^*)

2015/09/12

red

初貫井作品。戦後間もなく自殺した作家の未発表の手記を託された主人公が、手記の中で判明していない謎を調査し、真相を追っていく内に自分にも災難が降りかかってきて・・という展開。作中にかなり長めの手記が丸々入っていて、その時代ならではの難漢字、旧仮名遣いだらけで気合いを入れて読んだ。終盤はまさに二転三転の展開でブ厚さに見合う読み応えのあるラストでした。面白かった!

2016/01/30

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