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クレイジーヘヴン

クレイジーヘヴン

クレイジーヘヴン

作家
垣根涼介
出版社
実業之日本社
発売日
2004-12-01
ISBN
9784408534664
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クレイジーヘヴン / 感想・レビュー

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オーウェン

タイトルは催淫剤のことで、要はハイになれる麻薬の一種。 これを糧に恭一と、ヤクザのヒモになっていた圭子が出会う。 どう考えても破滅的な方へと一直線の感じだが、自身の欲望が次第に重なり合っていく点がハードボイルドのような雰囲気。 とにかく勢いで進んでいくタイプであり、猥雑な描写も大いに忍ばせている。 これが最後どうなるかだが、追われる感じが希薄なラスト。 もっとギリギリの線を描けたとも思うが、この手のものにしては生温い終わり方だった。

2020/12/27

ちゃさち

車の強盗にあって加害者に仕返しをする男、ヤクザに捕まり娼婦になってしまった女。そんな二人が出会い淡々と日々を過ごし自分と戦いもがき合う。男と女 この二人の関係は愛とかじゃなくて、ただ男と女だけなんだと思った。

2018/01/31

ほし

官能小説か?って位に性描写が多くしかも具体的なのが印象的。男から見てもカッコイイ主人公と言うのが作者のスタイルですが、今回はなんだか短絡的過ぎで、幅広く共感を得にくいキャラクター設定。自分の中での倫理感や人生感、価値観のフレーム(枠)を越えて行くという発想は、現代を生き抜くには重要なのでしょうが、何でも有りの不良外国人に通じるものがあり、ちょっとやり過ぎ感が•••。しっかり自分の価値観を持って生きていく事は重要ですね。それにしても、中国人窃盗団やヤクザ者相手とはいえ、本当にやりたい放題でしたね。

2014/06/22

まり男

図書館に、直木賞受賞作家の関連本コーナーがあり、受賞作はもちろん貸し出し中で、なんとなく手にしたのが本書。垣根涼介さん初読み。『疾走感溢れるストーリーテーリーングをその持ち味とする』なんて著者の紹介にあったけれど、その通り。はらはらドキドキしてるうちにあっという間に読み切ってしまった。ただ、恐怖と、官能⁈(というよりは破滅的な性描写かな?)場面がこれでもか!ってくらい、次から次、で、ちょっと疲れた😓

2023/09/26

きあら

精製コカを水溶液で薄めた催淫剤「クレイジーヘブン」。枠に閉じ込められた女と枠を乗り越えようとする男。狂気を求め、快楽に溺れる、イカれた男と壊れた女のクレイジーヘブン。垣根さんの本ではワイルドソウルや君たちに明日はない。最近では歴史物が人気で、それらの本ももちろん好きですが、この本が最も多く再読している本。十三階シリーズ(吉川英梨)の壊れっプリの毒気に当てられ、イカれた本を読みたくなっての再読。

2020/02/28

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