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御留山騒乱

御留山騒乱

御留山騒乱

作家
出久根達郎
出版社
実業之日本社
発売日
2009-04-17
ISBN
9784408535494
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御留山騒乱 / 感想・レビュー

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松風

複雑・緊迫のストーリーなのに、飄々と語られるのは他作品と同様。荒唐無稽やご都合主義要素もあるのに、ぶっ飛ぶ方向が独特・ディテールが凝ってるせいか、魅力的。

2014/03/11

るすみら

著者、出久根達郎さんが結構好きなので、図書館から借り出し。天保元年(1830年)信濃の国。将軍献上の氷を作る御留山(おとめやま)が舞台の冒険活劇。スイスイ読めて面白い。でも、購入して本棚に収めたいとは思わなかった。表紙が物語のイメージを喚起しないのがその理由かな。同じ著者の時代物なら「御書物同心日記」の方がもっと魅力的。この本がもし文庫化されるなら、表紙や装丁も含めて全体的なデザインを再考して欲しい。

2009/09/13

こおり

会話以外の文章がト書き的で、お芝居の台本のような印象を受けた。心情的な描写が少ないせいだろうか、感情移入することなくストーリーを淡々と追っているうちに読み終わってしまった。藩主の持ち山である閉ざされた山中で何が行われていたのか、山で採れる献上品や貴重な薬石、隠密に探らせた家老の狙いとは…面白ネタが盛りだくさんだしテンポも良く退屈はしないのだけれど、読了後の満足感はいまひとつ。ていうかこれ、主人公は誰だったんだろう…

2014/11/01

駄々猫

山の民と身分を隠した魅力ある面々が活躍し、二転三転する状況の中で、最後はスッキリ。賄賂とか裏切りとか時代小説にはよくあるテーマだし、目新しくはないけれど、展開が面白く、芋餅とか氷花などの細かな描写が丁寧。リズミカルな流れに乗って、最後まで楽しくすいすい読めた。

2009/08/10

wasabi

あれよあれよという間に読み進み、気がつけば読了していた。『抜け参り薬草旅』を思い出し、似てるんだけれども新しい。山茗荷、黒水石そして氷中花って、すべて創作なんだろうか。ありそうでなさそうで…。何らかのモトネタがありそうだが、そうならとうに世に知られているだろうしなあとそそられる。

2009/07/21

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