徳川家康 トクチョンカガン 上
徳川家康 トクチョンカガン 上 / 感想・レビュー
harass
図書館にあるのに気がつき借りる。関ヶ原で実は徳川家康は死亡しており、彼の影武者がその後を継いでいた。影武者の秘密の正体は朝鮮から連行された元僧兵であり、心に秘める野望があった。憎き豊臣家を滅ぼし、日本を明国の属国にすることだ。隆慶一郎「影武者徳川家康」のオマージュでありパロディの奇想歴史小説。彼の秘密を探る真田幸村と完全に権力を牛耳りたい秀忠との三つ巴の戦い。盛り上がりに欠けるかと読んでいたが、上巻終わりごろから引き込まれた。下巻に。
2018/01/16
まつじん
荒山史観は中々に楽しいのですが、なんか”軽い”んです。虐殺シーンなんかも多いのですがサラリとしてます。
2010/12/23
田中峰和
関ケ原で家康が死に影武者がその後、幕府を開く設定は隆慶一郎作品と同じだが、影武者が朝鮮人というのが奇想天外。朝鮮人影武者元信(ウォンシン)は、朝鮮半島で暴虐の限りを尽くした秀吉への復讐のため、政権を乗っ取ろうとする。隆作品と逆で、秀忠と宗矩コンビは善で、影武者が悪の役割だ。立川文庫で人気のあった真田十勇士とウォンシンの部下妖術使いとの戦いは、あまりに荒唐無稽で時代小説を期待する読者は裏切られる。手が6本もある朝鮮人阿修羅は、6本の剣を自在に操るが、この辺りになるとついていけない。下巻を読もうか迷っている。
2020/07/06
魔魔男爵
本書のベストセリフ「お江与を見る秀忠は、美しいものを仰ぎ見る、ただそれだけの純粋な目をしていた。男が女を所有物としてしか考えないこの時代、こんな目で女を見る男が、ああ、誰か他にいるとは迚も思えない」例によって時代を超越したジェンダー観が素晴しい傑作。 隆慶一郎の『影武者徳川家康』のパクリじゃなかったオマージュ。隆慶一郎が『影武者徳川家康』を書く時にパクッたじゃなかった参考にした文献の記述も引用されており、荒山先生が盗作者なら隆慶一郎も盗作者であると主張せざるをえない傑作である(笑) 新ネタはミクロ化怪人w
2012/06/27
辺野錠
影武者徳川家康読んでりゃあ楽しめるんだろうなー。本当にいつもの荒山徹。下巻がどうなるのか楽しみだけどまだ先になりそうでファッキン
2010/06/21
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