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必然という名の偶然

必然という名の偶然

必然という名の偶然

作家
西澤保彦
出版社
実業之日本社
発売日
2011-05-19
ISBN
9784408535883
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必然という名の偶然 / 感想・レビュー

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オーウェン

仰天トリックとあったが、そのための理由付けが話によってはかなりこじつけに見えるきらいがある。 だから冒頭とラストのエスケープのやつがはっきりと分かれる。 冒頭の話しはよく出来ていて、特にヒロっちのキャラが秀逸であり、大金持ちな振る舞いがまあ豪快。 そして大金を使ってのトリックが上手い作り。 他にもイヤミス的なものがあったり、ホラー風味なやつまでバランスが良いミステリ短編集だった。

2022/07/15

真理そら

腕貫シリーズのはずだが腕貫さんが登場しないうえに丸眼鏡でひょろりと長身の腕貫さんのパロディのようなキャラの和菓子屋さんが登場(でも推理能力は0)櫃洗市が舞台なのでシリーズスピンオフなのだろう。登場する男女ははっきり言ってほぼ全員ろくでなしなので女性不信、男性不信になりそうな短編集。「突然、風の如く」で紹介される中学時代の先生と結婚した園子さんが特に怖い。弱者である女性を保護しすぎる社会に対する皮肉でしょうか。

2024/02/21

Gemi

6本の連作短編集。西澤保彦氏の本は2冊目か。以前読んだ『彼女はもういない』で衝撃を受けた記憶があり図書館でこの名前を見つけ、更にこのタイトルに惹かれて借りてみた1冊。残念なことに、他にもグロそうなタイトルがあるのだがうちの近所の図書館に蔵書がない。これは込み入った事件で人は殺されるのだが全然グロさがない。最初のお話で本の雰囲気が掴めた。普通に、少し跳ねたミステリとして読んで面白く感じれられた。どれも良かったのだが『鍵』のお話が印象に残っているかな。まぁ可もなく不可もなく、平均点は超えているがパンチ不足。

2016/10/08

ぽぽ♪

腕貫探偵のスピンオフ。全部がひろゑさんが出てくるのかと期待してましたが、2/6しか出てなくて残念でした。お金の使い方が半端なくて面白いです。「鍵」が印象的でした。まさか、そう来るとは!ラストの「エスケープ・リユニオン」がイマイチ尻切れトンボ。もう少し真相が読みたかったです。

2014/09/16

そうたそ

★★☆☆☆ 帯に「人殺シティ」という文字があったので、各話ごとに何らかの繋がりがあるような構成かと思ったのだが、各々は独立している短編であり、少し期待外れ。それなりに面白いのだが、どの話ももうひと押しが足りず。トリックもなんだかいまいちだし。西澤さんの作品ってこんなにつまらなかったかな、と残念な気持ちになった。いつもと同じところといえば、登場人物の名前が読みにくいというところくらい。腕貫探偵は登場しないのだが、スピンオフ的なとらえ方でいいのだろうか。腕貫探偵シリーズ自体も徐々にパワーダウンしてるし……。

2013/12/18

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