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酒田さ行ぐさげ 日本橋人情横丁

酒田さ行ぐさげ 日本橋人情横丁

酒田さ行ぐさげ 日本橋人情横丁

作家
宇江佐真理
出版社
実業之日本社
発売日
2012-01-19
ISBN
9784408536019
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酒田さ行ぐさげ 日本橋人情横丁 / 感想・レビュー

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Shinji Hyodo

タイトルから想像して、も少しコミカルな内容かと思いきや、意外に深い六編の人情短編集。十手捕縄の大立ち回りがあるわけでなく、江戸の時代の商売や市井の人々の暮らしや人の情を大袈裟じゃなく、今の時代に通じるごとくに描いてホッとする。ホッとするのは安心するからじゃなくて、百数十年前の時代から現在まで続いているかのような人間の生な感情に触れた気がするから…。そんな人々の姿をさらりと、あるいはくどい程に知らせてくれる宇江佐さんが描く「人」の行いが身につまされるのか?好きなのか⁇(^^;;

2016/04/28

ぶんこ

実家近辺が舞台だったので、親近感の湧く短編集でした。 最後の酒田というか山形県には一度も行った事がないのが残念です。市井に暮らす人々が主人公で、切ない話もありましたが、読後感は良いです。武家から商人に嫁いだ美音さんの優しさ、賢さに憧れました。私もこうなりたい・・と言いたいところですが、すでに隠居世代に突入している身には無理と分かっています。隣の聖人の虎之助さんもいい味出してました。そして虎之助さんに知恵を借りた惣兵衛さんも、虎之助さんが困っていた時に黙って手助けしていた ような優しい人。 いい人出現率高し

2015/11/17

きりこ

日本橋を舞台にした短編人情小説6作品。宇江佐作品は実に3,4年ぶり。 「浜町河岸夕景」「「花屋の柳」など滅法界もなく幸せなラストも多く安心して読めました。「隣りの聖人」「松葉緑」など市井の人々が助け合う姿が温かく好きな作品。「酒田さ行ぐさげ」は現代にも通じるものがある、ほろ苦い話でした。

2015/02/21

優希

面白かったです。江戸の市井ものの短編集。読みやすく、人々が生き生きしているのが良いですね。人情味あふれる空気が好きです。切なくも優しい作品でした。

2024/07/14

ドナルド@灯れ松明の火

やっぱり宇江佐さんの町人物短編集はいいな。タイトル作「酒田さ行ぐさげ」のみつらい結末だが、他5編はほのぼのしたり温かい気持ちになったりする佳品ばかりだ。なかでも「松葉緑」は秀作。いい年を重ねていきたいと思わせてくれる。

2012/06/23

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