多助の女
多助の女 / 感想・レビュー
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★★★☆☆ 「火狐」の正体は?目的は? 足踏み状態が続き、遅々として展開しない町火消と八丁堀同心の心理戦にこちらもほとほと焦れた。後半はぐっと面白くなったけれど、全体的にぼやけた感じで、ラストの爽快感も少なかった。だけど今後も新作を追っかけて行きたい作家さんです。
2013/06/19
あかんべ
一つの事件をじっくり。犯人の予想は立つのだが証拠がない。こんな時江戸時代なら石を抱かせ海老反りにかけてでも自供をとるのだろが、相手が評判のいい多助だから迂闊なことはできないって所がこの話の面白い所。しかし表題の女を殺す動機は弱く納得できなかった。多助はもうすぐねじれた性格のほうが 私好みだが、面白く読ませてもらった。
2013/06/25
ソババッケ
前作の「船を待つ日」よりもレベルの高い作品になっている。南町の定町廻り同心・大沢源之進が追う連続押し込み殺人事件。探索上に浮かぶ怪しい人物・多助。町火消・は組の組頭である。源之進と多助との心理戦、そしてミステリータッチで進む展開もいい。ただ、前半の要となっている借金の証文、本人の署名なき偽ものを柱に据えたところはいかがなものか。最後の黒幕の追い詰め方の生ぬるさ感も残ってしまった。妻・お園とのやりとりは、源之進の心の屈託に触れていくようで楽しい。続編の出ることを期待しよう。★3.3
2013/06/18
ひろたけ
新刊で帯のト書きにひかれて読んだけど最後まですっきりしなかった。
2017/03/12
ともがら
きのこさんも書いてるが、娘を殺したことがさっぱりわからず、消化不良で読み終えた 好きな作家さんなんだが
2015/02/02
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