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闇から届く命

闇から届く命

闇から届く命

作家
藤岡陽子
出版社
実業之日本社
発売日
2015-01-31
ISBN
9784408536545
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闇から届く命 / 感想・レビュー

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おしゃべりメガネ

ここ最近ハマっている藤岡さん作品です。今回は産婦人科を舞台に助産師さんにスポットをあてた医療ミステリーでした。医療ミステリーといっても、専門用語がバンバン出て、チンプンカンプンになるワケではなく、話の主軸はあくまでも「生命(いのち)の大切さ」を一貫して書き綴っているので、じっくりと読み進めることができます。話の展開で色んな人物が登場し、どの人もがあやしく思えてしまいますが、相変わらず人物描写は秀でています。あまり明るい展開は多くありませんが、読了後色々と考えさせられる作品であることは間違いありません。

2015/08/01

machi☺︎︎゛

ローズ産婦人科で働く有田美歩。ここで働く助産師たちはこの仕事が好きで誇りを持っている。だけど残念ながらそうでもない医者もいた。助産師不足や検診未受診妊婦やネグレクトなど産婦人科が抱える問題は赤ちゃんの命に直接繋がるものなので読んでいて辛かった。1つの命が生まれる事は当たり前じゃなく奇跡の積み重ねなんだと思った。子どもを生む時にお世話になった助産師さんを思い出した。

2021/05/22

ゆみねこ

命を取り上げる産婦人科の病院で働く助産師有田美歩。一度も妊婦健診を受けずに駆け込み出産をする妊婦、ネグレクト、出生前診断等々、産科医療の抱える問題が折り込まれています。卑劣なことをした医師、確かリアルに事件としてありましたね。この作品も面白くて一気に読了、お薦めです。

2015/04/09

なゆ

確かにサスペンス要素もあるけれど、どちらかというと助産師のドキュメンタリー番組を観るような気分で、ハラハラしたり祈るような気持ちで読んだ。苛酷な労働環境のなか、飛び込み出産、出生前診断の難しさ、高リスク出産などなど。命を産みだす仕事をしながらも、時には葬られる命を処置しないといけない苦悩も。「赤ちゃんは今、小さな光に向かって必死に進んでるの。初めに笑顔で声をかけるのが私たちの仕事。闇から見える光の先で、わたしたちはいちばん最初に新しい命を受け止めるんだから。」ラストの光が満ちる感じが、とてもホッとした。

2015/09/01

七色一味

読破。サスペンス要素がなくてもオススメの物語でした、というか…。サスペンスにしなくてもいいじゃん的な(笑)☆命の尊さ、生まれるという輝かし命の息吹の裏側で、どんなドラマがあるのかが、リアルに描かれています。

2015/08/18

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