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モップの精は旅に出る

モップの精は旅に出る

モップの精は旅に出る

作家
近藤史恵
出版社
実業之日本社
発売日
2016-04-15
ISBN
9784408536828
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モップの精は旅に出る / 感想・レビュー

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hiro

清掃人探偵キリコシリーズ第五弾。前作が長編だったが、今回はいつもの短編集。三編はオフィスで起こった事件、そして最後はキリコにまつわる事件。人の悪意というものの怖さをあらためて感じた四編だった。キリコはいう「なんか戦争みたいだよね。戦争をする国で、自分たちが悪役だと思っている人たちなんかいない。みんな自分たちを正義の味方だと思ってる」 これで19年も続いた大好きなシリーズが終わるのは寂しいが、近藤作品でもう一つ大好きなサクリファイスシリーズの新刊がもうすぐでるので、それが楽しだ。

2016/05/24

紅はこべ

このシリーズは清掃人探偵という名だったのか。モップの精か、天使か、魔女かで迷っていたのに。ここで終わっちゃうとは残念。親になったキリコと大介の姿も見てみたかったな。犯人も被害者も気持ち悪いのが多かった。特に第三話の被害者とキリコの姉の元夫。あの元夫はキリコに気があったんじゃないかな。今回の名言。「男の人と女の人って、見える世界が全然違う」

2017/08/26

みち

キリコちゃん、ありがとう。このシリーズ、大好きでした。以前、近藤史恵さん講演で、そろそろキリコちゃんとお別れかもとおっしゃってたので、覚悟はしてたけど、やっぱり寂しいわ。このシリーズを読むと、いつも家事を楽しんで、気持ちよく過ごしたいと思わせてくれた。いつまでも大介くんとお幸せにね。

2016/11/26

ダイ@2019.11.2~一時休止

女清掃員探偵キリコその5。連作短編集。完結編?らしいが終わり方も悪くないのでまだまだ続けてもらいたいものだ。

2017/10/12

ちはや@灯れ松明の火

ちゃんと片付けたつもりでもいつの間にか散らかってる部屋のように、気付かぬうちに埃が積もっていく心。冴えない自分に落ち込んで、自分勝手な人に振り回されて、誰かが疎ましくなって、誰かが信じられなくなって。でも深夜に現れるモップの精が濁った気持ちを洗い落としてくれる。知らないから傷つけて、知ることで傷ついて、ぐちゃぐちゃの部屋の中アルマジロみたいに蹲るよりはどこか旅に出よう。戻る場所がある、待っててくれる人がいる、ただいまという魔法の呪文を知っているから。素直に笑えるようになれたら、モップを持って家に帰ろう。

2016/09/17

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