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お前の彼女は二階で茹で死に

お前の彼女は二階で茹で死に

お前の彼女は二階で茹で死に

作家
白井智之
出版社
実業之日本社
発売日
2018-12-14
ISBN
9784408537351
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お前の彼女は二階で茹で死に / 感想・レビュー

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W-G

思っていた以上に内容のつまった連作集。内容がつまっていて情報過多なこともあり、一読しただけではストーリーの芯のブレや、無駄な部分の多さに気付ききれていない気もする。なので、再読した時に大きく印象が変わる恐れがある。一発目の『ミミズ人間~』で、一風変わった多重解決の基本型が示され、それが反復されながら、忠実に起承転結が為される構成は上手かも。無理くりエログロに持っていくだけのトンデモ設定が、シラケる時もあるのと、多重推理というより、判断材料が出揃っていない段階の推理途中と感じることもしばしば。

2019/01/27

starbro

白井 智之、三作目です。職場の読友さん(20歳代、女性美形)に転貸するために前倒しで読みました。本書は、変態エログロ・ミミズ・ミステリでした。面白いですが、本屋大賞には絶対ノミネートされません(笑)本書読了直後は、ミミズを連想させる焼きそばパンは食べられないかも知れません【読メエロ部】

2019/02/25

青乃108号

なんちゅうタイトルや、ホンマ。家族持ちには読むのを憚れる。「エレファントヘッド」でメジャーにのしあがった、白井智之の短編集。とは言いつつ全ての短編が繋がっているので、章立ての長編小説とも言える。ミミズ人間やトカゲ人間が跳梁跋扈する特殊な世界を背景に、例によって白井の多重推理の物語がそれぞれ絡み合いながら、これでもか、と読み手を蹂躙してくる小説。エログロに耐性が無いと読むのがしんどい本ではあるが、ゆっくり時間をかけて白井の仕掛けて来る超絶技巧を堪能したい本。俺は家族の目もあり、そう出来なかったのが残念。

2024/08/26

aquamarine

遺伝子疾患によるミミズ人間やトカゲ人間が共存する世界。一瞬飴村作品が頭をよぎりましたが、こんなぶっ飛んだ設定と描写でありながら、実は細かい部分も読み落とせない繊細な伏線が見事な白井作品らしい本格です。連作で追う事件のそれぞれの謎解きが、途中必要条件が揃わない状態でいくつかの回答を導き出すといういままでにちょっとない形で興味深かったです。そしてそれにもちゃんと意味があり、最後に待ちうけるものにもラストシーンにも圧倒されました。白井初作品としてはおすすめしませんが、ファンとしてはこんなエログロでも大満足です。

2019/02/06

あも

オッス!オラ、ミミズ人間!ミミズみてーな肌で差別されてっから、誰かレイプして自殺すんぞ!あと、アブラ人間やトカゲ人間もいんだ!オラ、ワクワ…ちょ待て。ど・ち・らをレイプしようかなー?なんつー冒頭から、全く無関係に起きる殺人事件。しかして、誰をレイプしたかで真相が大きく変わるという史上最低なテンプレを発明しやがった連作ミステリ。更に終盤、ちゃぶ台どころか畳ごとひっくり返す。本気でタチ悪いのが相も変わらぬミステリ練度の高さ。底知らずに深化し続けるド変態鬼畜王子白井クン。最早防げそうもない戴冠の日を震えて待て。

2018/12/17

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