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残響 警視庁監察ファイル

残響 警視庁監察ファイル

残響 警視庁監察ファイル

作家
伊兼源太郎
出版社
実業之日本社
発売日
2021-07-30
ISBN
9784408537900
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残響 警視庁監察ファイル / 感想・レビュー

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しんたろー

シリーズ3作目はこれまでの解決編。主人公の監察官・佐良の心情が際立ったし、部下の皆口は健気で格好良く、毛利も成長した様が好感。キャラが被っていた上司の須賀と能馬も個性が出たし、脇役もイイ味出していて、チームものとして上手く完成されている。ヒールを担う波多野、富樫も裏側を書き込んであるので薄っぺらくない。「警察の嫌われ者」を主役にしながら、組織での生き方やプロとしての矜持などを考えさせつつ、それぞれに感情移入が出来て、娯楽としても楽しませてくれた著者に拍手!やはり、多くの人に読まれるべき作家さんだと思った。

2021/10/04

いつでも母さん

シリーズ3弾!遂に今回は斎藤が何故殺されたのか?その真相が解明された。はぁ…『互助会』なるものの存在。『ダブル』と言う残酷な現実。背景で絵図を描いたのがいる。アイツだ!駒として国家にいいように使われ、潰される人間がいるのは小説の中だけの事ではないよね。ゾッとする。4章5章とのめり込むように読んだ。今回も裏切らない伊兼さんだった。次はどんな警察の中の警察を読ませてくれるのだろう。わくわくして待ちたい。

2021/08/23

パトラッシュ

組織の指導者は利益、恐怖、思想などで構成員に忠誠を誓わせるが、自分が優秀な頭脳だから手足となり働く者は従って当然という考えでは統制できない。「互助会」の現リーダーは歪んだ正義感に憑かれた警官たちを警察高官たる立場で私兵化し権力拡大を企んだが、そんな内心を見抜いた男に組織を実質的に乗っ取られ逆に狙われてしまう。そこから監察の手が伸びて、混乱と暴走の末に自らの手を血で汚して破滅する姿はエリートの弱さをさらけ出す。そんな男を佐良たち監察チームが一致団結して追い詰め、傷つきながら腐敗を摘出するプロセスは鮮やかだ。

2021/09/17

ケイ

このシリーズは最後の一行まで気が抜けない。乱闘のシーンは詳しすぎて想像が追いつかずたたが、予測不能な意味では全体の展開の如くドキドキさされっぱなしで、一度手に取ると離せないシリーズだ。出世街道でも、身体能力でも、突出した者たちの言い分にもう少し説得力があれば……というのが少しの注文だが、でも十分です。

2023/05/17

ゆみねこ

シリーズ3作目、警察の警察・監察の佐良と皆口のコンビが組織内の互助会の黒幕を暴き、亡き斎藤の死の真相に迫って行く。人を駒としてしか見ない黒幕が腹立たしい。ラスボスとの戦いで皆口、大活躍。格好良い。これでシリーズ終わってしまうのか?もっと彼らの活躍を見たいな。

2021/10/02

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