ビタートラップ
ビタートラップ / 感想・レビュー
starbro
月村 了衛は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。 本書は、ビタートラップというよりも、ハニートラップ・ラブコメディ・ミステリと言った感じでした。 私は、中国人ではなく、ロシア人のハニートラップに嵌ってみたい(艶) https://www.j-n.co.jp/books/?goods_code=978-4-408-53796-2
2021/12/16
旅するランナー
農林水産省の下っ端、ノンキャリの課長補佐の僕が、なぜハニートラップ対象に? しかも、中国国家安全部と公安部外事二課に追い詰められる。笑ってる場合じゃない。でも、中国人は信じられないみたいな偏見はダメですよ。まあ、とにかく、意外とハニーでファニーな展開を楽しんじゃって下さい。
2022/05/17
しんたろー
月村さん新作は氏には珍しい、ラブサスペンス+コメディ+社会派という内容で、主人公も何処にでもいそうな小役人・並木なのが親近感をもって読めた。彼の典型的な日本人ぽい思考が時にはイライラするし、思わず頷いてしまうのは著者の狙い通りなのだろう。些かご都合主義的な結末ではあるがヒロインが健気なのと、題名通りの「ビター」ではなかったのはハッピーエンド好きとしてはホッとした。普段は気付かない差別意識の危うさも並木と共に気付かされた。スカッとするアクションはなく、重厚なサスペンスドラマでもないが、著者の幅広さを感じた。
2021/12/24
いつでも母さん
そういう法(国家情報法)がある国と、平和ボケしてる私たち日本国民が対等に向き合う事が出来るのか?普通の恋愛だと思っていたら、あららハニートラップですと?まぁ公安もかなり怖ろしいですが(知らないから怖いのだろうが・・)月村作家の新刊は楽しく(と言ったら語弊があるかもしれない)読んでしまった。二人には国を超えて幸せになってねと思う次第。
2021/11/25
おしゃべりメガネ
月村さんの作品というと、どうしてもやはり『機龍警察』シリーズを思い浮かべてしまいますが、本作のような軽め?なミステリーもぼちぼちと書かれています。日中の関係性を扱ったスパイサスペンスモノですが、読みやすくテンポも良かったので、さくさくと読了でした。ハニートラップから始まり、様々なトラップが仕掛けられてる内容でしたが、個人的には月村さんの作品としては、ちょっと薄味気味だったので、モノ足りないかなと感じてしまいました。クライマックスは驚愕の展開を迎えますが、あまりにもテンポが良すぎて、逆にぼんやりでした。
2021/12/19
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