マル暴ディーヴァ
マル暴ディーヴァ / 感想・レビュー
旅するランナー
マル暴シリーズ③。甘糟刑事のやらされ感が妙に心地よいです。元警視監がオーナーのジャズクラブで、現職のキャリア警視正が歌い、警視総監が通っている、というあり得へん設定ですけど、リラックスして読める面白さがあります。ある意味ディーヴァの歌声と同じように、ほんのつかの間でも、面倒なことを忘れさせてくれる刑事小説です。
2022/10/24
タイ子
今は組織犯罪対策課に変更してマル暴とは言わなくなったけど、この小説においてはやっぱ組対というよりはマル暴と言った方が馴染みやすいかも。今回も弱気なマル暴刑事の甘糟が上司の郡原にいいように使われながら、ジャズクラブに潜入の巻。麻薬売買の疑いのあるそのクラブには一瞬、いや一声で誰もが魅了される歌声の歌姫がいる。彼女の正体が…いや、いやありえんやろ。いや、ありえるか、警視総監も市中見廻りのことですから。麻薬売買、ヤクザのシノギ、捨て置けない内容だけど、これだけのメンツが揃えば恐いものなしよね。笑ったわ~。
2022/10/27
ノンケ女医長
このような作品も執筆されるんだ、と思った。新しい作風に触れた気分。かなりポップな筆致で、展開は早い。読み応えがあったかと自問すると、否だった。著者が他警察小説で丹念に表現されてきた、極めて内実に近接した警察実務とは大きくかけ離れた印象で、物足りない。警察ファンや関係者が読んだとき、どのように今回の作品を捉えるのだろうか。「ディーヴァ」とは、己の命を歌に注ぎ込むことができる、稀有な存在のことを言う。星野アイの人物描写が、かなり淡く感じられ「タイトル負け」しているのでは。歌姫の「史上最強さ」は、階級だけか。
2022/10/22
ツン
警察官御用達のお店(笑)あ、そうか、この甘粕シリーズって、阿岐本組シリーズのスピンアウトでしたね。
2022/09/23
ガチャ
甘糟と群原のやりとりは相変わらず面白い。 そこに警視総監やら、元警視監やら、警視正と偉い人のオンパレードで、係長にもなめてかかる 群原でも、流石に姿勢を正してしまう。 そんな姿が楽しすぎる。 雲の上の存在はやはり違いますね。 群原が権威に弱いのがよくわかりました。 ジャズが好きなのも意外。 それにしても、島地という男はジャズクラブセブンスに目をつけたのがまずかった。警察関係者揃いのお店ですからね。 警視総監の水戸黄門様なりの登場を期待したけどお忍びなら仕方がない。星野アイさんの歌声、ぜひ聞いてみたいです。
2022/11/12
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