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うさぎの町の殺人

うさぎの町の殺人

うさぎの町の殺人

作家
周木律
出版社
実業之日本社
発売日
2022-09-20
ISBN
9784408538150
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うさぎの町の殺人 / 感想・レビュー

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とん大西

その真相。んぅ~…予想不能なお手上げ状態じゃなくて、巧い具合に散らしていくひっかかり。それはあざとかったり、時折微量だったりの硬軟織り混ぜた伏線。うさぎヶ丘で相次いで起こる不審な事件事故。葵の進学を機に街に引っ越してきた黒田親娘。平和で人心穏やかな街の裏側にあった秘密、またその奥の秘密。「やりやがったね」とおもわず呟いてしまったラスト到着点。暴かれざる秘密は何だったのか。巧さにコロコロ転がされる快感がなんともエンタメ。

2022/11/05

ゆりあす62

★★★★☆ 大学生の娘と、レントゲン技師の父。仲の良い2人だけの家族だ。二人が住むのは通称「うさぎの町」で名前のとおりうさぎが多い。その町でうさぎの惨殺と大学生の娘のサークル仲間の連続殺人が起きた。そして、娘自身の誘拐、父親のケガ、さらに二人に近づくうさぎ殺しの犯人。うさぎを殺した犯人と連続殺人犯は同じなのか?最後に暴かれる秘密がうさぎの目のように悲しい。

2023/01/10

fwhd8325

前半から中盤にかけて、いい感じで読んでいたのですが、次第に何かするりと抜けていくような感覚があり、後半はやや流し読みになってしまいました。商店が、次第に広がりを見せスケール感はあるのですが、物語がそれに追いついていないような感じでしょうか。

2022/10/30

aquamarine

娘の大学進学を機に、山間のニュータウンに越してきた黒田親子。町が造成される前から多くのうさぎが棲息していたことから「うさぎが丘」と呼ばれていたその町で、娘の葵は大学の推理小説実証研究会に入部し、父は放射線技師として働くこととなり、穏やかな生活が始まったはずだったが…。部員の自殺、監禁、そして二分化されている町に隠されているものは?怪しい人物はわかりやすかった…と思ったが、それで終わりなわけがない。ひっぱられひっくり返され、ようやく顔をあげたとき…ああ周木律の作品だなあ、と思う。伏線を読み切れず完敗。

2022/11/08

えみ

しまった!これは真実の裏に隠された真実に於いて全て見透かされ、翻弄され続けた顛末に戦慄する…最後まで気を抜いては行けない種類のミステリだったか。フッと気を抜いた瞬間射貫かれた!うさぎの町の秘密が、死体を生む。町とその秘密に関わる者の表の顔と裏の顔が憎らしいほど使い分けられていて、意外な展開も相まって若干癖が強いがさすが周木律さんの描く小説だと思った。一つの町からいくつもの事件が生まれ、保身にはしる人の醜さには呆れ、冷酷すぎる忠誠には息を呑み、動じない静寂には尊敬すら感じる。この本、読了するまで油断禁物だ!

2022/10/30

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