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心眼

心眼

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作家
相場英雄
出版社
実業之日本社
発売日
2023-07-12
ISBN
9784408538273
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心眼 / 感想・レビュー

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starbro

相場 英雄は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。著者らしい骨太の社会派ミステリを期待して読んだのですが、相場 英雄というよりも今野 敏と言った感じでした。これだけ監視カメラが増えても、見当たり捜査は継続しているのでしょうか❓ https://ebook.j-n.co.jp/shingan/

2023/08/21

いつでも母さん

相場さんが面白いところに視点を当てた。新米見当たり捜査官・片桐をジリジリしながら読んだ。いつも相場作品を読むとドキドキして身体の芯が熱くなる感じなのだが、今作はそれが今一つ(単に私の読み方が浅いのか?)時代は変わる・・監視カメラやNシステムの必要性はわかる。だが、刑事は地道に汗をかいてなんぼ(←古い? ?)と地味な捜査は侮れなく、応援したい私なのだ。行くのか片桐?行くんだな片桐!ならば頑張れ。そんな感じの読後感。

2023/08/06

しんたろー

見当たり捜査…街中で通行人を観察し、指名手配犯を見つけ出す…その部署に配属された新人刑事・片桐の成長物語でもある社会派ミステリ短編集。愚直さにイライラするが応援もしたくなる主役として片桐を核に、人間臭いメンバーを配しているのが良い。監視カメラやNシステムを使ったハイテク捜査の実際を知れるのも興味深かったし、対照的な見当たり捜査で刑事たちの「汗」を感じられるのも巧い。相場さん作品としては少々インパクトに欠ける印象だが、『ナンバー』シリーズは巻を追う毎に盛り上がったので、本作も面白いシリーズに育てて欲しい♬

2023/09/12

モルク

刑事の花形はやはり捜査一課。警察小説でも常に中心にいるのは彼らである。本作では見当たり捜査という300人以上もの指名手配犯や行方不明者の顔を記憶し駅や街頭など犯人たちが出入りしそうな所でじっと人々を観察し犯人を見つけ出すという地道な捜査班を描く。捜査一課刑事になること夢見るがなかなか成果をあげられない片桐。一匹狼で癖が強いが犯人を見つけ出す嗅覚の優れたベテラン稲本などを中心にそのアナログ捜査と監視カメラNシステムなどを主とするSSBCとの対比が面白い。このアナログとデジタル捜査上手く併用はできないものか

2024/05/06

タイ子

指名手配、行方不明者を探して街角に立ち、記憶の中の顔を探し出すそれが見当たり捜査。全国に600人、それらを全て記憶しマスクの頃でも顔半分で見つけるっていうからスゴイ。その中でもはみだし刑事と言われているのがベテラン刑事・稲本。彼の手法を学ぼうと食らいつく見当たり新人・片桐。これからのハイテク捜査を取り入れようとする捜査一課との確執。全国民が警察によって全て把握される時代、果たして許されるのか。見当たり捜査に焦点を絞った作品だけに少し冗長すぎる気もするが、知らない世界を垣間見られた興味深い作品ではある。

2023/10/21

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