ザ・ミッション THE MISSION
ザ・ミッション THE MISSION / 感想・レビュー
旅するランナー
総合食品メーカーJPミール広報部から子会社でもあるプロ野球球団、横浜パイレーツへの出向を命ぜられた入社5年目の大リーグオタク三上。彼は、大リーグから帰ってきた石岡選手の専属広報となる。ところが、石岡はマスコミの取材を一切拒否。チームにも溶け込まず、野球以外の時間を頑なに排除するような謎の行動が一種ミステリーのような興味を掻き立てる。広報という珍しい視点からの野球小説として楽しめます。それと、綾野剛主演の「ヤクザと家族」という映画があったけど、この小説のサブタイトルは「ベースボールと家族」ですかね。
2023/04/15
starbro
堂場 瞬一は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。本書は、日本小説史上初❓のプロ野球団広報小説でした。 野球好きなので楽しめましたが、最後にもう少しサプライズが欲しかった気がします。パイレーツと言えば、江口寿史の「すすめ!!パイレーツ」を想い出しますが、MLBのパイレーツも本書のパイレーツもポンコツでした(笑) https://www.j-n.co.jp/books/?goods_code=978-4-408-53829-7
2023/04/26
いつでも母さん
ムフフ、こんな男の専属広報なんて無理だ!この男・石岡は元大リーガーで気難しく、引退後の監督要請など一蹴し、それどころか来シーズン大リーグ復帰を狙っているのだ。いや、石岡専属だけじゃなく球団広報なんて私は無~理!(笑)お仕事小説だよねぇ。時々メディアに映るプロ野球各球団の広報諸氏(名前は存じ上げないが・・汗)を想像しながら、面白く読んだ次第。結局、人だよね!そして、本作は家族の話でもあった。
2023/04/19
あすなろ
プロ野球や大リーグの選手ではない球団運営側の方や彼等と選手達の繋がり方をご存知ですか。僕が知らないそうした世界がこの作品には描かれている。石岡やジャスティス達選手の方のストーリーも惹かれるが、それより僕は三上達運営側に惹かれた。その意味ではスポーツや野球よりもやはり僕は仕事の方が好きなのか⁈。普段、スポーツニュースよりもワールドビジネスサテライトが、スポーツ紙より日経が読みたい僕が好んで時折読むのが堂場瞬一氏のスポーツ小説である事だけは確かなのである。全く違った世界を見せてくれた気分転換読書の一冊。
2023/10/29
ma-bo
刑事、警察物と共にスポーツ物も多数書かれている堂場さん。今作は野球物。とは言っても選手ではなくて主人公は広報さん。食品会社の本社から、子会社の「横浜パイレーツ」に出向を命じられた三上が専属担当するのは、元球団のスターでメジャーから古巣に復帰した石岡。三上はメジャーフリークだから白羽の矢を立てられたのか?石岡に対してある要請を説得する任務を課される。プロ野球の広報という珍しい視点からの野球小説であり、三上の奮闘、苦悩を描くお仕事小説でもありました。
2024/01/14
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