25時のイヴたち (実業之日本社文庫)
25時のイヴたち (実業之日本社文庫) / 感想・レビュー
そのぼん
ネットの世界で巡り逢った女性たちが織り成す、纏わりつくような友情と狂気の世界・・・。なかなか不気味でした。二人の表面上の友情が破綻したとき、彼女たちがたどり着いた先で見たものは何だったのか。プロローグで描かれていたことがどう関わってくるのか疑問でしたが、最後にはすっきりしました。
2013/07/03
たぬ
☆4 そんなちょっとしたことで嫌がらせするんだ…自分に直接の被害が来ているでもないのに。それただの嫉妬だよね?も多々。気に食わないと思うのも羨ましく思うのもそりゃ人間なら当たり前の感情だけどさ、そこからちくちく攻撃するのはどうかなー? ネットの知識はマザーに比べると二人とも月とすっぽんでこてんぱんにのされていてややスッキリしました。
2023/07/09
うめ
人を呪わば穴二つ。人間だから嫌いだな、合わないなってあってもおかしくは無いけれど。その感情はけして、相手を傷付けたり、陥れるための免罪符にはなり得ない。中途半端に小賢しいと、全てを見通した気になって全てを喪う。安全圏に居ると思って為した所業は自分だけじゃない、大事な人も傷つける。ネガティブな感情で結びついた関係は、一見強固だけれども、亀裂が入るとこなごなになる。第三者に向けていた悪感情が、いつ自分に向けられるか、わかったものじゃないものね。私は馬鹿にされやすくとも、素直で平和なままに生きていたい。
2015/04/23
shoko
女ってほんと嫌な生き物だなー、と女の私が思ってしまうくらいのイヤミスでした。
2022/06/29
てふてふこ
仕事して自立してる理沙と平和な家庭を持つ真梨枝。世間から見ると幸せな部類だが、感覚の一部を失い、倦んでいる。FMペンタゴンという裏サイトで知り合い、この世界に小さなひび割れを作ろうと、周囲に嫌がらせを仕掛ける。約十年前に出版された本だが、未だネット社会は怖いと思う。そしてネットよりも「相反した感情を同時に持って生きる人間」が最も恐ろしい。二人とマザーはそれから、どう生きたのか続きが読みたいです。
2015/11/27
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