Re-born はじまりの一歩 (実業之日本社文庫)
Re-born はじまりの一歩 (実業之日本社文庫) / 感想・レビュー
masa@レビューお休み中
Rebornは、生まれ変わること、再生することを意味する。Rebornにまつわる7つの物語。ここにあるのは、すべてはじまりの一歩である出来事が起きる。それは、『あの日の二十メートル』のように、ある人からの唐突なお願いごとからはじまることもある。また、『会ったことのない女』のように突然の衝動のような行為から、新たなはじまりが起こることもある。 7つの物語は、年齢も性別も環境もそれぞれちがう。けれども、共通点もあって、どの登場人物も突然の予想もつかない出来事から、新たな一歩がはじまっているのです。
2014/09/25
takaC
宮下奈都「よろこびの歌」高校生再生、福田栄一「あの日の二十メートル」おじさんやり直し、瀬尾まいこ「ゴーストライター」高校生再生、中島京子「コワーリョフの鼻」夫婦再出発、平山瑞穂「会ったことがない女」おじさんやり直し、豊島ミホ「瞬間、金色」高校生再生、伊坂幸太郎「残り全部バケーション」夫婦再出発、てな感じ。なかなか面白かった。
2014/03/07
bunmei
人生には、自分が思いもよらなかった障壁が表れ、それによって生きる意味を見いだせないで一歩を踏み出せない人達が居ます。それが、受験だったり、恋愛だったり、離婚だったり・・・と。しかし、人はある瞬間、ある出逢いによって、改めて前を向いて歩き出す強さも兼ね備えています。そんな人生の分岐点をテーマにして、7人の作家が生まれ変わる(Reーbone)自分を描いた短編集です。日常生活の「あるある的な出来事」に、ちょっと胸が熱くなる作品です。
2018/03/20
ミカママ
普段はアンソロジーって敬遠してるんだけど、これは読みやすかった。ちょっとだけしんみりして、その後ちょっとだけ元気がもらえる小説が数編。伊坂さんってこういうくだけた作品も書くんだ~と発見しました。
2013/08/28
りゅう☆
合唱コンクールでは団結力ゼロだったのに、ゴール間近で見せた歌声に胸が高鳴る宮下奈都さん。泳ぎ方を教えることになった老人の過去の思いが通じた時に新たに一歩を踏み出す勇気を感じた福田栄一さん。デキのいい兄と仲良くないけど言いたいことが伝わって別れが寂しいと思えたことに安堵した瀬尾まいこさん。鼻について論議する夫婦が秘密を打ち明けることができてよかった中島京子さん。死んだ女が現れる、音信不通だった弟分、時を経て様々なことが繋がって感情を満たして感謝の気持ちがすごく伝わった平山瑞穂さん。いじめられっ子と転校生の→
2023/12/11
感想・レビューをもっと見る