無用のかがやき (実業之日本社文庫)
無用のかがやき (実業之日本社文庫) / 感想・レビュー
masa@レビューお休み中
都会で生きていると、突如として息苦しくなることがある。紛らわすものはあるのに、本当に必要なものは、どこにもないのではないかと思ってしまう。都会にはかがやきを放つ無用のものたちが山のようにある。そのかがやきは、絶対的な効力はないが、ちょっとしたなぐさみにはなる。もしかしたら、人間ってそんな無用のかがやきを栄養にして生きているのかもしれない。谷郁雄の詩とリリー・フランキーの写真の組み合わせが意外なほど合っていて良かった。
2012/06/16
鷹図
気の利いた文句や、身を竦ませる警句はない。ただただ素っ気なく(ポーズをとっているわけでもなく)、詩性を発揮している。それはまさに「無用の物のみが持つ気楽さで、有用を批判し、その輝きで他のすべてを圧倒し続ける」よう。仄かに漂う思春期の風情が良い。リリー・フランキーによるスナップ写真も、添え物以上の存在感がある。
2011/05/15
a._v._e
★★★☆☆ 何気なく手にとって,なんとなく買ってしまいました。そんな何気ない出会いは,より一層この本を魅力あるものにさせている。
2011/05/28
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