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大江戸ぐらり―安政大地震人情ばなし (実業之日本社文庫)

大江戸ぐらり―安政大地震人情ばなし (実業之日本社文庫)

大江戸ぐらり―安政大地震人情ばなし (実業之日本社文庫)

作家
出久根達郎
出版社
実業之日本社
発売日
2011-08-05
ISBN
9784408550459
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大江戸ぐらり―安政大地震人情ばなし (実業之日本社文庫) / 感想・レビュー

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KAZOO

この小説は2部構成になっていて、第1部は安政の大地震にあった娘が家を再興しようとする物語です。さらに第2部は第1部に登場した人物の聞き書きということで4つの話が収められています。地震の体験談でそのときの人間の行動が描かれています。さらにあとがきがあるのですが、これがまた・・・、という感じでいくつかの入れ子構造になっていて面白い本です。

2016/02/07

誰かのプリン

前編は、大地震で両親を亡くし叔父と震災が起きた時知り合った若者と、共に力を合わせて震災のため潰れた店を再興していく話し。後編は、安政地震見聞録に載せてある話を口語訳したもの?(詳しくは読了後後書参照して下さい) テンポよく描かれていて面白かったです。

2017/02/11

ベローチェのひととき

江戸時代の震災被害について描かれている。電話がなかった時代だから、離ればなれになった人々が再会することは大変だったと思う。どの短編も悲惨だけでなく、最後に希望が持てる内容だったのでよかった。

2017/03/10

シュラフ

安政江戸地震をテーマにした人情ばなし。物語は、地震の実話ではなく創作。1855年、人々が寝静まった晩に荒川河口付近を震源地とする直下型地震が発生。前年には南海トラフ大地震があった。江戸城は櫓・門・塀・石垣など震崩されずというところなしというほど。地震で崩れ緩んだ江戸城の石垣をみる江戸市民らは「徳川様の天下も間もなく崩れるか」と囁きあったらしい。徳川幕府はこの12年後に倒れた。

2012/10/21

山内正

十四になったおようは甲子屋の一人娘で祝いの赤飯を炊いた 便所から出て側にあった南天が枯れかけてると思った時にグラっと揺れた 気が付くと高い天井と大きな暗い部屋にいた 足が動かない 若い男が起こしてくれた(気がついたかい)(何が?))(地震だよ5日前の)(覚えてないのかい?) 町同心が来て家の事を教えてくれた 家は丸焼けで家の者は皆死んだろうと おようは庭の見回りしてた老僕に助けられ寺まで来たと 手には南天の枝が握っていたと聞く。

2018/10/01

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