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銀盤のトレース age15 転機 (実業之日本社文庫)

銀盤のトレース age15 転機 (実業之日本社文庫)

銀盤のトレース age15 転機 (実業之日本社文庫)

作家
碧野圭
出版社
実業之日本社
発売日
2011-12-03
ISBN
9784408550572
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銀盤のトレース age15 転機 (実業之日本社文庫) / 感想・レビュー

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absinthe

練習中に足を骨折。逆境に耐えて練習を再開。フィギュアスケートの名門校を狙い、スケートに勉強にどんどんハードルが高くなっていく。ところが親友はさらに深刻な問題に耐えていた。主人公よりつらい逆境に耐えている人物を登場させると主人公への共感が薄まるという、小説書きの有名な法則通りの印象となった。小説は悪くないんだけどね。スケート界の普段見慣れない背景、スケーターならではの苦悩や苦労がリアルで楽しかった。解説があの伊藤みどり選手。

2022/07/08

utinopoti27

青春フィギアスケートの世界を描くシリーズ2巻目は、15歳になった主人公・竹中朱里に訪れる、スケート人生の転機がテーマ。試合中の骨折でシーズンを棒に振った朱里は、ようやく復帰するも、恐怖心からジャンプが飛べなくなってしまう。苦悩の末、彼女が下した決断とは・・。学業との両立、コーチとのすれ違い、親友の異変等々、苦悩しつつも必死で前を向く少女が健気でGOOD。何よりも、スケート王国名古屋出身の作者だけあって、競技への細かなこだわりがリアルでいいね。朱里の成長から目が離せなくなったところで、「飛翔編」へGO!

2019/02/19

ひめありす@灯れ松明の火

ずっと探していたけれど、お店には無くて半ば諦めかけていた所を偶然に見つけました。諦めなければ結構どうにかなる物なのです。中学生になりますますスケートにのめり込んでいきたい朱里だけど、将来のことや体のことなど障害もたくさん。それでも自分のやりたい事に愚直で、時に明らかに暴走してしまう朱里はちょっと宥めたくもあり、とても眩しくて激しい物にも思えました。所で気になっているのが、朱里の一人称。真央ちゃんや美姫ちゃんも自分のことを名前呼びしている時があるけれど、フィギュアスケートの世界ではそれが当然なのでしょうか。

2014/09/27

RIN

今季の世界選手権の直後に読んだせいか、朝ドラ感が半端ない。現実社会では自国は戦争をしてるのに平和を謳歌している能天気なドラマを見せられてる、という感じ。現実のフィギュア界の方がずっとずっとドラマチックだし、同じフィギュアスケートという競技の話とはとても思えない場所で、選手は努力したり戦ったりしてるところが、何とも陳腐というか哀しいというか…。現実のフィギュアの世界はビジネスと政治と国策でメダルの色が変わるのに…。

2013/03/21

佐島楓

フィギュアスケートに挑む少女を描いた小説。題材だけで購入しました。「転機」という言葉通り、高校生くらいになって身体が大きくなってきたり、勉強がシビアになったり、当然人間関係も複雑になったりと、特別部活動をやっていない子でもいろいろある年頃なのに、頑張って夢を目指す少女たち。終盤の展開ははしょりすぎかとは思うけれど、華やかな舞台の影に苦労があるということを忘れないようにしよう、どんな凄いパフォーマンスをする人でも悩み苦しむひとりの人間なのだから、と改めて思いました。

2011/12/17

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