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秘めやかな蜜の味 (実業之日本社文庫)

秘めやかな蜜の味 (実業之日本社文庫)

秘めやかな蜜の味 (実業之日本社文庫)

作家
坂井希久子
出版社
実業之日本社
発売日
2012-08-04
ISBN
9784408550862
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秘めやかな蜜の味 (実業之日本社文庫) / 感想・レビュー

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おしゃべりメガネ

最近立て続けに読んでいる坂井さんの本領発揮&真骨頂ともいえるべき‘エロコワい’幻想性愛作品です。確かにエロティックな部分が主ではありますが、そんなエロさをぶっ飛ばすぐらいのホラー感がかなりクセになります。恒川さんのセクシーホラー版みたいな作りで、女性の‘コワさ’をよりリアルに引き立てています。一人の男性主人公「牧衛」を軸に7人の女性が、過去に現在にとかかわるのですが、‘コワさ’を際立たせる女性たちも、どこか不思議な儚さがあるのがなんとも言えません。そこらの下手なホラーより十分肝を冷やす羽目になりました。

2015/01/14

じいじ

タイトル・装丁ともにエロティックですねぇ。この官能小説の作者が、先日読了したシリアスな小説『妻の終活』と同一と聞いて驚きました。さて今作、愛読している花房観音の官能小説とは一味違う読み心地です。軽めのホラー要素の7話の連作短篇で、一話一話に工夫が見られマンネリ感もなく面白いです。官能小説に不可欠の情交描写は、女性作家らしいキメ細かさで、仄かな笑いを誘うユーモアもあって好いです。女性の読み手でも抵抗感なく読めるのでは…ないだろうか? 篠田節子の解説も一読の価値があります。

2020/01/13

takaC

「ザ・官能小説」なんて感想述べようとしててゴメンなさい。私が未熟者でした、篠田節子さん。深読みしないといけなかったのですね。いや、でも、これは刺激が強すぎではないのですか・・・

2014/09/12

ココ(coco)

☆☆☆★面白かったです。坂井希久子さんの作品は4冊目ですが、今回はホラ-っぽい童話を読んでいるような官能小説で不思議な読後感です。主人公は仕事を辞めて故郷へ帰って来た1人の男の連作短編集ですが、山で遭難して不思議な女に助けられる【山の女神】や、子供を作る事を諦めていたが不惑の歳を目前に子宝に恵まれる【桃の香】、町内会長の家の若奥さんの悪夢の話【夜叉】等全7編お伽話の様なホラ-の様な、エロス溢れる話を堪能しました。主役の男が頼りないが憎めない所がいい味を出していました。次は【居酒屋ぜんや】を読みます。

2018/04/07

cryptoryou

ひとりの男に次々とふりかかる、秘めやかで淫靡な恐怖譚。実際に自分に降りかかったら恐怖でしかないのかもしれないけど、主人公がちょっと羨ましい気もしたのは、ここだけの話です。

2020/01/16

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