はれのち、ブーケ (実業之日本社文庫)
はれのち、ブーケ (実業之日本社文庫) / 感想・レビュー
さてさて
かつて同じ学生時代を過ごした六人が、そんな同じ時代を同じ場所で過ごした仲間の結婚式で再会を果たす様を描いたこの作品。そこには、『学生時代と同じくひとりで暮らす者もいる。家族を持つようになった者もいる』とそれぞれの今を生きるそれぞれの人生を見ることができました。神戸の街の魅力と、結婚式の描写の魅力に思わず気持ちが高揚させられるこの作品。その先に続く未来をふわっと予感させながら場面を切っていく瀧羽麻子さんの絶妙な筆致とともに、結婚式の一日の流れを物語の中に見事に落とし込んだとても素晴らしい作品だと思いました。
2021/11/10
ユザキ部長
独身だったり、所帯をもってたり。キャリアを積んでいたり、結婚を機に辞める決意をしたり。いつも、いつも考えまくり。でも、仲間たちはその街とつながっている。土地と、その土地が生み出した仲間。だから独りじゃない。学生時代の友達は一生の友達と言うけれど。また、これからもヨロシクね!
2017/05/13
たるき( ´ ▽ ` )ノ
いろいろと共感できる話だった(*´▽`*)こういう仲間がいるってだけでも幸せだよね。なんだか懐かしい気持ちになった♪自分の芝生の青さには、自分ではなかなか気づけないんだよなぁ。
2015/02/01
☆ゆう☆
理香子と裕人が大学時代から10年越しの付き合いを実らせて結婚。付き合っていても結婚が見えずに焦ったり、結婚願望がないことに戸惑ったり、結婚と仕事の選択に悩んだり。一組のカップルの結婚式を機に友人たちが各々の立場で結婚と人生について考える。私自身も今まさに似たようなことで悩んでいたから共感した。今回も結局は、自分は何に重きをおきたいのか、何を"全力で"やりたいのかということ。いまの私は迷うことなく結婚を選びたい。でもいずれどんな選択をせよ、自分の選んだ道で、自分の芝のあおさを感じたいものだ。(Kindle)
2014/04/21
コットン
ふぅあんさんのおすすめ本で滝羽さん本は『株式会社ネバーラ北関東支社』に続き2作目となる。関西のとある大学生達のゼミ仲間のその後を追った短編集。その中の一編『フルーツサンド』:子供がいる親が誰でも感じるであろう単純だけど『一歩ずつ、地道に経験を重ねること。』が必要で「私たちすごいことしているんだよ、たぶん」という気持ちに共感できる。そして、ゼミのフィールドワークで旧居留地の名前が出ていたぞ!!
2013/09/15
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