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完黙 (実業之日本社文庫)

完黙 (実業之日本社文庫)

完黙 (実業之日本社文庫)

作家
永瀬隼介
出版社
実業之日本社
発売日
2012-12-05
ISBN
9784408551050
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完黙 (実業之日本社文庫) / 感想・レビュー

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たーさん

警察小説には様々な警察官が登場しますがこの本に出てくる警察官は刑事から外された交番勤務の巡査部長や新米女刑事、酒や女性問題から本部捜査一課から左遷させられた刑事。姫川玲子みたいにバリバリ事件を解決するカッコいい刑事じゃなくて残念な刑事さんが主役を張ります。オススメは「秘密捜査」と「昔の男」かな?前者はアル中の刑事が断酒会で殺人事件の端緒を掴む話。後者は薬物捜査の新米女刑事がガサ入れかける相手が昔の男だった話。刑事達の内面をスポットを当てたなかなか面白い警察小説でした。

2023/02/15

yanae

父から借りた本。刑事小説の短編集。「うまくいっていない刑事」が各話の主役。 初読みの作家さんだったのですが、文章は読みやすかったです。話自体も最後はほんわか明るく終わる感じもあって。スラスラ読めました。たまたま隠蔽捜査シリーズを読んですぐコレを読んだので、インパクトが弱かった!時期が悪かった(笑)個人的な話で申し訳なし。

2013/08/06

シ也

鮫島警部、合田雄一郎、姫川玲子... とまあ、ヒーロー風の警察官は警察小説にたくさんいる。しかし、本作はあえてそれとは真逆の「エリートコースを外れた警察官」が主人公の作品で面白い。エリートコースを外れたといって不正に走った訳ではない。ただ、アル中だの公安のS(スパイ)に手を出しただの、ちと残念なだけである。だからこそ主人公の刑事たちの活躍が生き生きとして見える

2015/07/12

尾塚

出世街道につまずいた警察官たちにの短編5話。それぞれ異なった味わいがある話で楽しめました。表題の「完黙」も意外な展開で面白かったが、印象的だったのは「昔の男」。女性刑事と昔の男の関係が異様な。現実的にはちょっと信じられない気がします。警察小説もいろいろと工夫があっていいですよね。面白かった。

2015/08/06

太田青磁

道を踏み外し一線から現場に回された刑事や新米刑事の感情を描く良作。「秘密捜査」酒が人を変えてしまい所轄に回された刑事が断酒会で得た情報を執念で追う。「昔の男」亡き父の想いを胸に女性ながら刑事を目指す竹内、ターゲットはなんと告白されたこともある昔の同級生。「完黙」公安刑事の裏でSとして働く完黙を貫く美女、事件刑事は仮面の裏の素顔に迫ります。

2013/05/14

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