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システィーナ・スカル - ミケランジェロ 聖堂の幻 (実業之日本社文庫)

システィーナ・スカル - ミケランジェロ 聖堂の幻 (実業之日本社文庫)

システィーナ・スカル - ミケランジェロ 聖堂の幻 (実業之日本社文庫)

作家
柄刀一
出版社
実業之日本社
発売日
2013-12-05
ISBN
9784408551524
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システィーナ・スカル - ミケランジェロ 聖堂の幻 (実業之日本社文庫) / 感想・レビュー

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おかむー

月を越してなんとか読了、久々に手こずった美術ミステリー。『もっとがんばりましょう』。そもそもシリーズものの三作目らしいので読む順序を間違ったところもあるのかもしれないけれど、絵画修復士の主人公・御倉瞬介の人物像がまるで見えてこない。四編の美術品にまつわるミステリも、ひたすら蘊蓄と推測を並べ立てることに終始していて、なんだか“物語”というお題目の美術品の解説書を読まされている印象しか残らなかった。これだけ残念な感触だとシリーズを遡って追ってみようという気分にはなれないなぁ残念。

2017/04/01

RIN

絵画修復士・御倉瞬介シリーズ3作目だが、時系列的にはエピソード0。イタリア時代、御倉とシモーナの出会いの物語と絵画を巡るミステリが絡み合い不思議な空気感を醸し出している。シリーズ1、2作目で描かれる、恬淡としてどこか孤独な影を纏う御倉の若かりし頃、こんな熱い青春を生きていたことに驚く。そしてシモーナとの魂の語り合いが、彼女を喪失したことで今の彼を形作っていることも。どちらかと言えば、純粋に絵画の謎を探求する、といった態をとっているので有名な絵画や修復技術について詳細に語られているのも魅力。次作が楽しみ。

2015/07/15

つたもみじ

シリーズ三作目。連作短篇集。イタリアで絵画修復の技を学び、修復士としての道を歩み始めた、絵画修復士・御倉瞬介の、若かりし頃のストーリー。亡き妻、シモーナとの出会いと絵画を巡る謎。システィーナ礼拝堂で、ミケランジェロが描いた大壁画の修復作業を手伝う御倉の眼前で倒れるシモーナの大叔母。ボッティチェリの「ナスタジオ・デリ・オネスティの物語」の秘密。「時の運送屋(カミオン)」の結末は個人的に悲しく感じた。

2018/07/13

roomy

シリーズ3作目でやっと奥さんとの出会いなどがわかりました。絵も載っていて確かにスカルだとゾクゾクしながら読み進めました。絵には色々な見方があって面白い。

2016/04/04

waqwaq

絵画修復士御倉瞬介の推理シリーズ第三弾。表題作を含む絵画を物語の主軸においた四編が収録されています。こういう絵画に秘められた謎を扱う美術ミステリーって大好きです。死生観が散りばめられているなという印象で重厚なイメージを持ちました。好みの分野という事もありとても面白かったです。佐伯祐三さんの絵は好きなのですが、正直画家自身の事は全く知りませんでした。どんな画家だったのか、作中での絵の解釈の仕方を読んで知るとその絵が全く違う印象を持つ事も面白いなと思います。前作、前々作をすっ飛ばして第三弾読んでしまった。

2014/03/05

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