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夫婦善哉・怖るべき女 - 無頼派作家の夜 (実業之日本社文庫)

夫婦善哉・怖るべき女 - 無頼派作家の夜 (実業之日本社文庫)

夫婦善哉・怖るべき女 - 無頼派作家の夜 (実業之日本社文庫)

作家
織田作之助
七北数人
出版社
実業之日本社
発売日
2013-12-05
ISBN
9784408551548
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夫婦善哉・怖るべき女 - 無頼派作家の夜 (実業之日本社文庫) / 感想・レビュー

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優希

面白かったです。代表作とお酒にまつわるエッセイや小説がおさめられていました。講談調の語りで大阪の明るさや魅力が凝縮されているような気がします。未完の作品もあり、最後まで描かれていたらどのような物語になっていたかが気になります。

2024/01/22

佐島楓

「アド・バルーン」に見られるような戦前戦中戦後の大阪の街の様子がとても良かった。ネオンまで目に浮かぶような描写力。初めて読んだ「怖るべき女」の女心もあながち外れてはいまい。女性視点で書かれた作品ももっと読んでみたかったが、この作品も未完に終わっているのが残念だ。

2014/02/07

3年ぶりくらいに読み返しました。「織田文学ってこんなに良かったっけ!?」と思いました。3年前の自分の感受性の乏しさを怨みます。とにかくリズムがいい。講談のような滑かな語り口調には感服です。何度か本を閉じて悶えました。青春の逆説を買いたい、、、。

2019/09/02

でろり~ん

良かった。初読作者。太宰治、坂口安吾は随分読んだけれど、オダサクと呼ばれるこの人だけを読んでこなかったのは何故だろうと今更ながら考える。おそらく夫婦善哉というタイトルが孕んでいる時代掛かったイメージだろう。結果、先の二人よりはオダサクのほうがオトナ小説だと感じた。怖るべき女は大作の予感を持っている。オダサク生きて在れば「愛のコリーダ」をどう評価しただろうかと、エロスの悲しさに思いを馳せる。人肌の温もりを感じさせてくれる好感触の作品群でした。無頼とはなにか? 売り込むためのカテゴリーなのか? あるいは露悪?

2017/03/07

鷹ぼん

昨年は織田作生誕100年ということで、様々な本が刊行されたが、この本ではお馴染みの「夫婦善哉」のほかに表題の一つでもある「怖るべき女」が収録されているということで購入。これはまことにもったいない一作で、ぜひこの後、主人公の京子がどのように「怖るべき女」になってゆくのか読んでみたいと思うも、織田作すでにこの世になく、想像をかき廻らせるしか術はなし。もう一つ「中毒」も未完作であり、ともに織田作の早すぎる死を残念に思うばかり。とは言え、だからこその織田作なのかも…。

2014/03/16

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