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穴 (実業之日本社文庫)

穴 (実業之日本社文庫)

穴 (実業之日本社文庫)

作家
原宏一
出版社
実業之日本社
発売日
2014-06-05
ISBN
9784408551746
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穴 (実業之日本社文庫) / 感想・レビュー

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相田うえお

★★★★☆ 登録忘れ。お気に入りさんのレビューでいつものように読んでたことを思い出しました。穴!これでひとつの世界。これは引き込まれました。星5でもよかったくらいなんですが、少しだけ陰気臭ぁってとこが個人的には避けてほしかったなー。

らぱん

「穴」その③ 青木ヶ原樹海で死に損なった自殺志願者が寄り集まって洞窟に住み狩猟採取的コミュニティを作る。面白い。語り手を変えて、今までの人生、心情の変化や現在の思惑を独白していく。古株最年長の男は物知りで地質学から富士講までなかなか語る。かつて富士山麓にあった某教団を意識した物語だと思うが、パロディとも社会風刺ともいえない中途半端な方向に話は進む。著者は大きく広げた風呂敷の結び方がわからなくなったのではないか。「穴」に盲点、落ち度などの意味もあるかもしれないが言いたいことが伝わらない。ちょっと残念。55点

2019/02/24

sin

出世作『床下仙人』の数年前に上梓された長編作品。作風である奇想天外な発想は十分在るものの、社会に対する警鐘という意味合いが強く感じられ、読後の爽快感には欠ける。読み始めてすぐこの物語はどこに向うのだろうという興味からつい最後まで読み切ってしまった。シリアスなドタバタとの捉え方が出来るのではないだろうか?そうそうこないだTVで見たけどあの樹海の中に街があるんだね!

2014/06/11

りょうこ

やはり原さんは話の着想が面白い。面白いだけに最後の方がバタバタなのが残念。もう少し膨らませても良い場面があった様に私は思うが..。でも最後の終わり方は好きだな!

2014/07/15

thee birdmen

富士の樹海に死にに行った4人の男女が洞穴で暮らすうちに国を作って国家転覆を図る壮大な物語。溶岩洞窟の奥底に眠る希少鉱物が転機になるのですが、富士山にまつわるウンチクが面白いです。ざっくり言えば縄文的生活を志向するカルト宗教の顛末。でもその内幕には様々な人間の複雑な思惑か絡まっているという意味では気安く笑飛ばせないところも見え隠れします。『成功者は成功体験をなぞって失敗する。失敗者は失敗体験をなぞって失敗する』という言葉が印象に残りました。じゃあ、どないせぇっちゅうねん。と。

2016/02/21

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