決戦! 大坂の陣 (実業之日本社文庫)
決戦! 大坂の陣 (実業之日本社文庫) / 感想・レビュー
アキ・ラメーテ@家捨亭半為飯
以前読んだ『決戦!大坂城』は新鋭の時代小説家7人からなる大坂の陣の短編集だったけれど、こちらは山田風太郎、司馬遼太郎、池波正太郎、松本清張ら大御所の大坂の陣。『大坂城』よりも史実や巷間に伝わる人物像に忠実に沿って書かれている感じ。淀君の嫌われっぷり。幸村はヒーロー。東秀紀『長曾我部盛親』にグッときた。泣きそう。滝口康彦『旗は六連銭』のこの期に及んで未だ小さなことにグズグズしている淀君周辺のじれったさ。幸村に全権を任せていたら……。小松左京『大坂夢の陣』まさかのタイムスクープハンター!?続きます。
2015/12/02
シン
大坂の陣を描いた短編10作を収めた短編集。前半はあまり読んだことがない作家さんの作品でピッチが上がりませんでした。後半司馬遼太郎の作品が出てきた当たりからペースが上がり、半分を一日で読了。とれも面白かったですが、小松左京の「大坂夢の陣」だけSF作品で異色でした。2014、2015年と夏の陣、冬の陣から400年、2016年の今年は大河ドラマ「真田丸」の放映で大坂の陣や真田がらみの作品を数多く読むことになると思います。楽しみです。
2016/02/03
りんごのこ
明らかに負け戦とわかっていた大阪夏の陣に向かう武将の思いは何があったのか。今後の徳川の世の中で生きることの辛さ、死ぬ時に武士としてという思いが読みとれ、なんともいえなかった。そして真田幸村、後藤又兵衛と優秀な武将がいたにも関わらず、淀殿の態度ひとつに滅ぼされてしまったような残念さを感じるとともに、来年の大河ドラマへの期待も増した。
2015/05/24
梅ちゃん
山田風太郎、中山義秀、東秀紀、司馬遼太郎、火坂雅志、滝口康彦、安部龍太郎、池波正太郎、松本清張、小松左京の大坂の陣を題材とした豊臣方の武将を取り上げた短編集。 長宗我部盛親のことは全然知らなかったので知ることが出来てよかった。 淀殿があそこでこうしていたらなんて、思ってもせんないことを考えてしまう。
2015/06/19
ゆき
真田!!!!超かっこいい。著名人の書いた大阪の陣(冬・夏)すてきです。もうどきどきしました。どれも西軍から見た大阪の陣でしたが、滅び行く事を決意して戦いに挑む武将の悲哀が読みどころです。
2015/02/21
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