決闘! 関ヶ原 (実業之日本社文庫)
決闘! 関ヶ原 (実業之日本社文庫) / 感想・レビュー
ナイスネイチャ
図書館本。故人の作家さんが結構いて、いつの年代の作品だろう?と疑問に思いながらも、楽しめました。小早川秀秋はこんなに駄目武将だったのか!石田三成の実直な豊臣家再建の思い。勉強させていただきました。
2015/10/19
つーこ
こんな事ってある⁉︎冲方丁や伊藤潤が描いた『決戦!関ヶ原』だと思って買ってみたら・・!こんな似た本を作っていいの??紛らわしすぎる!!と、まあクレームをつけたところで感想ですが、そこそこ面白かった。松本清張の描いた関ヶ原の合戦や、直江状をしたためた兼続、真田に足止めされた秀忠、島左近と本多忠勝の邂逅、小早川の寝返りに背いた松野主馬、三成との友情に殉じた大谷吉継、島津の撤退、敗走した宇喜多秀家、石田三成の生涯、会津征伐の打ち切りで揺れ動く上杉軍。どれも知っているようでちゃんと知らない話ばかり。結果オーライ。
2015/08/26
つみれ
関ヶ原をテーマにしたアンソロジー。石田三成や島左近のような主役級の人物からいわゆる間者のような存在まで、様々な題材が選ばれている。小早川秀秋の裏切りをよしとせず、傍観に徹した松野主馬を主役に据えた中村彰彦「松野主馬は動かず」。小早川の裏切りと急死の謎におもしろい解釈を与えている。一番のお気に入りは岩井三四二「敵はいずこに」。関ヶ原の決戦に間に合わないという大失態を犯した徳川秀忠の立場を守るため奔走する家老大久保忠隣の活躍を描く。彼らにとって関ヶ原最大の難敵は、怒り狂った家康そのものであったのだ。
2017/09/16
宇宙猫
★★ 小説というより解説書のような本。初出の記載がないけど古いものを引っ張り出してきたのかなって感じもする。重なってる話もあるし、どういう意図で作った本なのかもよく分からない。ノートに書きながらなら楽しいかもしれない。外出時に持っていったのが失敗だった。と散々な書きっぷりになってしまったが、「松野主馬は動かず」は好きだった。小早川秀秋が可愛そう過ぎるけど。
2015/09/19
シン
天下の分け目の関ケ原。石田三成の再評価、小早川秀秋の死の真相、徳川秀忠の人と成り、など関ケ原に関わった人々の人物像を垣間見られて、勉強になりました。一冊の長編だと登場人物のキャラクターは同じだが、短編集で筆者が違うと同じ人物でもキャラが全く違ったりして大変面白かったです。
2015/10/28
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