終わらない歌 (実業之日本社文庫)
終わらない歌 (実業之日本社文庫) / 感想・レビュー
三代目 びあだいまおう
若い時の夢っていいなぁ❗夢に向かって努力すると必ず、というか断続的に現れる壁と挫折。あなたには向いてないと諭すように立ち塞がる困難と自信の喪失。頑張る度合いと同時に必ず問うてくる『頑張ってもどうせ無理だよ』と囁く悪魔。叶うかどうかではなく向かうかどうか。諦めの先に得るモノより、踏ん張った先に得るモノの方が遥かにでかくて貴重!困難な夢に向かって努力している人を知ってるから余計に涙が止まらない。登場人物全員を応援する。踏ん張る貴方を応援する。夢と挫折の狭間に悩む君への応援歌!100万回のNOに打ち勝て‼️🙇
2020/01/20
さてさて
『私はただ、今、歌いたい。ここで、終わらない歌を』という瞬間を見るこの作品。そこには、前作「よろこびの歌」で人との交わりを避け、何にもやる気を見い出せずにいた玲、千夏、そしてクラスメイト達の三年後の姿が描かれていました。THE BLUE HEARTSの名曲「終わらない歌」の歌詞を大胆に展開に織り込みながら、青春の苦悩の中に生きる彼女達のその後を感動的なまでに描きあげるこの作品。物語世界に誠実に向き合い続ける宮下奈津さん。そんな宮下さんの”続編を書く責任がある”という強い想いが生み出した傑作だと思いました。
2022/10/12
SJW
「よろこびの歌」から3年、それぞれの女子高生は大学や短大に学んだり、夢に向かって活動や就職していた。彼女らが悩んだり、苦しんだりしているのをお互い助けたり、助けられたりしているシーンが多く、つい感情移入してしまう。歌にかける玲と舞台にかける千夏の「終わらない歌」では臨場感たっぷりで情熱が伝わってくる良作。歌や舞台を目指す人にはお勧めです。出てくる歌は少ししか知らず、知っていたらもっと楽しめたと思う。Joy to the world は「もろびとこぞりて」かと思ったら全く違う曲だった。「終わらない歌」(続)
2018/11/02
しんごろ
『よろこびの歌』の続編!高校を卒業して、悩み、苦しみもがいていくうちに気づいたら成長し、自分の意見、意志をいつのまにかに持ちあわせている2Bのメンバーに感銘をうけました(^o^)高校を卒業しても仲のいいクラスだったんだなと思うと、すごく羨ましいです(^^)面白かったです!BGMは当然、ザ・ブルーハーツの『THE BLUE HEARTS』で決まり!そして映画『リンダリンダリンダ』を見たくなったのは自分だけ…(笑)(^^)
2016/03/06
黒瀬
前作「よろこびの歌」の三年後を描いた本作もまた足掻く若人の熱量を感じさせる作品でした。玲は自分の歌に価値を見出せず、千夏はオーディションに受からない。それ以外にも何かと玲と対立していた早希や教師のボーズに片思いをしていた佳子など、懐かしい面々たちが壁にぶち当たり、まだ見ぬ明日を探していました。でも彼女らを変えたのはやはり高校時代の合唱コンクール。玲は特別だった。特別だったからこそ早希の発言に共感出来ます。殿上人には殿上人で居続けてほしいエゴのようなものを感じました。
2020/05/16
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