十津川警部 八月十四日夜の殺人 (実業之日本社文庫)
十津川警部 八月十四日夜の殺人 (実業之日本社文庫) / 感想・レビュー
fumikaze
「八月十四日夜の殺人」(文庫)。殺人事件そのものよりも昭和二十年八月十四日の出来事に重さを置いている。私は戦後生まれだが、両親や祖父母が生きているときにもう少し当時の話を聞いておけばよかった。でも、終戦当時を知っている人達って、その頃の事は(思い出したくないのか)話したがらないからないからなぁ。
2017/11/21
fumikaze
私は殆ど戦争についての話を聞かずにきた気がする。父も獣医だったことで(本人談、獣医と医師は戦争に行かなくて良かったらしい)、戦争に行っていない。今になって、誰かに戦争の話を少しでも聞いておきたかったと思う。
2024/06/30
からつ
十津川達は八月十四日の夜に起こった事件の捜査にあたるが、それはどう言うことか「八月十五日の殺人」として10年ごとに類似事件が起きていたと分かる。この10年単位が何処まで遡るのかと思ったが、なんと昭和20年終戦の年にまで遡るから物語は壮大だ。別本で玉音放送を巡るあれこれは読んだ事があったが、まさにあの日にまで遡る。あまりイデオロギーは挟みたくないのでそこの所の感想は述べないが、いつもの列車ミステリとは違った趣だった。ミステリと言うより、歴史物を読んだ感が強かったかな。
2017/09/10
あきさん
犯人は明確にならずじまいで、少々モヤモヤ感が残った。賛否あると思うが、たまにこんなテイストの作品があるのが西村ワールド。
2024/03/23
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