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マル暴甘糟 (実業之日本社文庫)

マル暴甘糟 (実業之日本社文庫)

マル暴甘糟 (実業之日本社文庫)

作家
今野敏
出版社
実業之日本社
発売日
2017-10-04
ISBN
9784408553856
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マル暴甘糟 (実業之日本社文庫) / 感想・レビュー

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W-G

任侠シリーズのスピンオフ。コミカルではあるが、オーソドックスな刑事物。せっかくのスピンオフなら、本シリーズとの共通項をもっと作って、企業再生とかも絡めてみて欲しかった。もちろん、そこそこ以上に面白いは面白いのだが、気弱な刑事という設定も、もはや手垢まみれで個性が薄く、どこかで見たようなストーリー。相棒役郡原の登場が最大の目玉であり、実際、いいキャラしてはいる。しかし、甘糟がいつも一人で組事務所をまわっている理由など、もう少し練ってくれれば、本シリーズの補完として楽しめたと思う。

2020/09/25

ノンケ女医長

ブツブツ文句を言いながらも、自分のペースで成果をあげていく甘糟達夫巡査部長(35歳)の描写がとても良かった。上昇志向はあまりなく、日々の平穏を尊ぶ優しい警察官。「公務員は安定している」「何事もなく定年まで勤めあげたい」と言っているけど、緊張感に満ちた所属先にしっかり適応している。本人が気づかない才能を上司がフィードバックするやりとりも良かった。反社がふっと、心を許すような柔らかさと、土壇場で見せる勇気を兼ね備えた甘糟巡査部長の活躍を、今後も読みたい。

2022/11/26

chiru

『任侠シリーズ』の癒し系キャラ“マル暴甘糟(35歳)”を主役にした物語。これまでの甘糟さんは、ヤクザに弱腰な草食系マル暴という印象だけど、殺人事件を捜査する硬派な一面を見せてくれる。マル暴に向いてない…と思いつめる彼が、暴力団の絡む事件の担当になって苦悩する姿が可笑しい。そんな甘糟さんだけど、ヤクザを色メガネで判断せず人間として判断するところや、ヤクザではなく男同士として、互いに認め合う関係も素敵。任侠シリーズに登場する人物の中で、甘糟さんはダントツで好きかもしれません♪ ★5

2019/10/13

ひさか

ジェイ・ノベル2013年10月号〜2014年7月号,9,10月号掲載のものを2014年12月実業之日本社から刊行。2017年10月実業之日本社文庫化。マル暴シリーズ1作目。任侠シリーズに登場した甘糟さんの本編ということで読んで見ました。自信なげな甘糟さんの推理する過程がたいへんに面白く、興味深い。今野さんが語る警察小説は、いつも楽しくわくわくします。

2023/03/27

やな

任侠シリーズの甘糟刑事が主人公、冒頭は、頼りなささ満載でどうなることかと思いながら読み進めましたが、なんだかんだで大活躍でしたね。面白かったです(^-^)

2021/04/30

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