男たちのワイングラス (実業之日本社文庫)
男たちのワイングラス (実業之日本社文庫) / 感想・レビュー
あすなろ
今野氏のハードボイルド法則を守った連作短編集、そんな感じがして好きな作品。マティーニに懺悔を、を改題。当方初読み。男はいつも覚悟をして一言を喋らねばなりません、というバーの世界から、色気ある菫子に、女はいつも、もう一つの夢を持っているのよ、と語らせる。或る意味、昭和のハードボイルドなのかな?久しぶりにこういう昭和の和製ハードボイルドの世界に酔わされた。好きだったなぁ、こういう世界観。89年出版の作品だから、続編はないのでしょうが…
2018/08/05
くろにゃんこ
連作短編ですが・・・茶人でありながらとてつもなく強い、それを隠してはいるが不自然なほど狙われたりトラブルがあり、武力で解決などツッコミどころ満載ですが、1989年に刊行だから仕方ないのかな(-_-;)ラストがまた唐突(笑)
2018/11/29
のんちゃん
茶道の師範である「私」は実は実家の武道の奥義を極める達人。なじみのバーに夜な夜な持ち込まれる厄介事を、その武術力をもって解決するハードボイルド小説。警察小説で人気を博す今野氏のもう一つのお得意の武道小説でもある。今野作品は初読みだがとても読みやすかった。ただなんだろう?随分以前の作品の復刻だからか、女性の描き方が男性作家さんだなぁと思わせる感じで、そこがちょっと違和感があった。が、お話自体は面白く勧善懲悪で娯楽時代劇の現代版の様に感じた。
2022/06/14
おれんじぺこ♪(16年生)
おーもーしろーい(笑)。「マティーニに懺悔を」を改題して発行されたようですが、未読だったよう。茶道家元が実は武道にも長けていて、アイルランド人の神父さま(これまた最強)とバッタバッタとやっつける痛快な連作短編集。ハードボイルドのようで、そうでもない?賛否両論のようですが、私は楽しめた。
2019/02/14
おれんじぺこ♪(16年生)
再読だけど、スカッとするこういうのは今読みたかったものかもしれない。
2020/10/25
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