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紫の女 (実業之日本社文庫)

紫の女 (実業之日本社文庫)

紫の女 (実業之日本社文庫)

作家
花房観音
出版社
実業之日本社
発売日
2018-12-06
ISBN
9784408554525
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紫の女 (実業之日本社文庫) / 感想・レビュー

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ミカママ

【読メエロ部】いろいろ勉強になったんだが、どこがどう、と聞かれれば全部伏字になってしまう。◯︎︎⚪︎◯の際には、◯◯を◯◯し、かつ◯◯を◯◯する、、、とか。途中、同じような女性のタイプ(観音さまは、色白で巨乳がお好き♡)や性描写に冗長さを覚えたが、最終章はアッパレであった。ミカママが発言してるのかと思ったぞ。自称「勃ってるものを萎えさせたい文学」(笑)ひとりでも多くの男性に読まれることを望む。

2019/03/30

ケイ

肌が合わないな、この作家さんは。文字のつなげ方が間違ってないだろうか、いらない修飾語が多いだろう、と突っ込みながら。不倫した相手の子供を相手に言わず1人育てることに対して『潔い』。その潔い女は、夜に子供を母に任せ男と簡単に寝る。ほかの女たちも、すぐに裸になるのに、きまって「恥ずかしい」。バターンだな。官能が即席になるとつまらない。手をかけて育てた野菜や、時間をかけて煮込んだ料理は、手早く空腹を満たすものに比べようもないだろう。

2019/10/05

じいじ

古典の名著『源氏物語』を土台にして、花房観音が紡ぐ官能度120%の現代絵巻、キーワードは「三角関係」。物語の主軸は、花房さん解釈による、光源氏の倫理観を飛び越えた奔放な恋愛遍歴で、可笑しくてオモシロイ。京女の京都弁には、またしても弄ばれてしまいました。26冊目の花房作品ですが、エロさにおいてはこれがベスト1かもしれません。花房観音の真価を発揮した一冊、花房ファンには必読の本でしょう。

2018/12/21

aquamarine

源氏物語が好きだ。光る君に憧れていたわけではなかったと気付いたのは、実は年を重ねてからだったが。彼は好き勝手をしているようで、結局何一つ思い通りにならなかったのかもしれない。ただ待つだけの時代でも女は強いのだ。で、この花房作品である。時代を移した現代で、佳人薄命と言われる夕顔も、初心だと思われた女三宮も、花房作品ではもちろん男の幻想の中の姿のままでいるわけがない。男性目線で書かれているためか、女を下に見ている男たちがなんとも小さく可愛らしく見えてくる。殊に男の妄想とファンタジーをバッサリ斬る最終章は圧巻。

2019/08/17

misa*

「源氏物語」を現代風に描いた作品。花房さんの本は何冊か読んだけれど、欲望を貪るように描く様が凄まじく力強い。そして、女性の腹の底から滲み出る嫉妬や怒り、悲しみがまたリアルだった。しかしまぁ、官能小説なんだろうけど男性目線ばかりだったのがなぁ…。最後の「光る君」は笑えたけど。人の欲望とは、男女問わずえげつないものだなぁと。

2019/04/23

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