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1934年の地図 (実業之日本社文庫)

1934年の地図 (実業之日本社文庫)

1934年の地図 (実業之日本社文庫)

作家
堂場瞬一
出版社
実業之日本社
発売日
2020-10-08
ISBN
9784408556208
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1934年の地図 (実業之日本社文庫) / 感想・レビュー

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いたろう

1934年にベーブ・ルースを中心とした大リーグ選抜チームの一員として来日したディック・チャンドラーは、通訳の京極と親しくなり、戦争を挟みながら、2人の間で手紙のやり取りが続いていた。そして、26年後の1960年、京極は、1年間日本に滞在する予定で再来日したディックと再会したが・・・。ディックは、一体何を隠しているのか? ディックが来日した本当の理由は? 1934年にベーブ・ルースら、大リーグ(今となっては死語?)のチームが来日し、全国で試合をしたのは事実。そのため、物語にリアリティがあり、興趣が尽きない。

2020/11/25

速読おやじ

史実にフィクションを加えて、野球を題材にしながらも歴史に振り回された日米の旧友の友情を綴る。ベーブルースが来日したのが1934年。既に満州事変、国際連盟脱退の後であり、日米関係は決して良かったとは言えない。双方仮想敵国としていたのだろう。むしろ、アメリカの方が。。堂場さんなりの日米戦争の描き方がこれなんだろう。ベーブルースを含む大リーグ選手団は各地で歓迎され、日本にもこの後プロ野球ができるのだ。そして、この後数年後に日米関係は最悪になり、ついに。。でも野球に罪はない。

2020/12/07

ようはん

読み始めた途中で1934年の来日した大リーグ選抜に諜報目的で参加した選手がいたという説を思い出したが、それをベースとした作品だった。本作のメイン舞台となる1960年はONが揃い踏みした頃であるのは作中で解るがもう一つの舞台である1934年から25年程度しか経っていなかったんかと思った。その間に太平洋戦争という血みどろの相剋があったというのも何とも言えない気持ちになる。

2022/05/25

しげき

戦争は一般人々を不幸にする。この物語に出てくる登場人物も例外ではない。今も戦争をしている所があるが、関係のない人を巻き込むのはやめてほしいな。 ジャケ買いした本なので、まさか戦争に関する話だとは思わなかった。

2023/12/10

hiyu

細かい野球の描写はさすが作者というところ。一方でメインテーマの流れについては、特にラストで疑問が生じる。これだけ?というのが正直な感想。ディックと京極の関係性もちょっと微妙。とにかくそれからどうなったの?が気になって仕方なかった。

2021/01/09

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