永田町小町バトル (実業之日本社文庫)
永田町小町バトル (実業之日本社文庫) / 感想・レビュー
のぶ
西條さんの現代小説を初めて読んだ。時代小説とのトーンの違いに驚いた。2017年の総選挙で一人の女性議員が誕生した。主人公の芹沢小町で、現役のキャバクラ嬢でシングルマザーという経歴。早速、小町は子供の少子化問題や待機児童問題、ひとり親家庭、貧困、埋まらない男女格差等に対し対策に取り組んでいく。この作品の魅力は、小町のキャラだろう。日頃の国会は退屈という印象があるが、読んでいて興味を魅かれた。ただ政治に関する説明が多く、ドラマが希薄になった感は否めないが、西條さんの新たな一面を垣間見る事ができて良かった。
2021/06/18
優希
政治の知識が皆無に近いので興味深く読めました。今の社会で問題になっていることが色々勉強になります。
2023/06/05
タルシル📖ヨムノスキー
タイトル、そしてポップでキャッチーな書影と、主人公が現役キャバ嬢の国会議員、しかもライバルが同性の二世議員という設定から、永田町を舞台にしたドタバタ政治コメディかと思いきや、まったくそんなことはなく、至って真摯に現代日本が抱える少子化問題、待機児童問題、子供の貧困問題に真っ向から切り込んだ物語でした。この物語を読めばそれぞれの問題が何故起こっているのか、どんな現状なのかがとても詳しく解説されていて、とても勉強になりました。物語の中に出てきた政治の世界では「自由の反対は平等」という言葉に納得。続編熱望!
2022/09/17
さくら★もち
夜間保育や子育て関係のサポートを行うNPO法人代表かつ現役キャバ嬢の小町。シングルマザーである彼女が野党所属の議員に初当選!子育て支援の政策を打ち出し、子育て法案の成立を目指す物語。パワフルで猪突猛進タイプの小町と与党所属の慎重で優等生タイプの遼子のバトルとその行く末が面白かった。子を持つ女性の現状や子どもの貧困など様々な問題を解決するための未来への展望に触れて、どんな形であれまず声をあげるってことは大切だなと感じた。もっと軽い物語を想像してたけど、内容は説明文多め。ガッツリ政治な小説で勉強になった。
2021/08/24
百太
22日から選挙戦が始まる。コロナ状況でもっともっと苦しい状況になってる人がいるだろうけど、なんか日本の政治ってなんなんだろう? へぇ~法案ってそうやって決めてたのかって解って面白かったです。
2022/06/16
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