初恋部 恋はできぬが謎を解く (実業之日本社文庫)
初恋部 恋はできぬが謎を解く (実業之日本社文庫) / 感想・レビュー
mae.dat
プロローグ+連作短篇4話+エピローグの東西南北で春夏秋冬な4人に依る、推理付き青春コメディ( ໊๑˃̶͈⌔˂̶͈)。比喩的な物等では無く、高校の部活動としてなんですね。かなりの豪腕な設定ですね。それぞれ方向性の違う魅力を持った4人が集まって、キャッキャと学園内で起こる謎を解き、副作用的にカップルの成立を後押しする学園ドラマ。軽いノリで読めますね。でもそこは辻堂さん。総括としても何か仕掛けてくれているんだろうと思いながら読み進めましたが。
2024/03/26
ポップノア♪@読書停滞中
今春から帰宅部禁止になったことで部の新設を決意するハル。今まで通り放課後を謳歌できるだろうと目論んで作った「初恋部」なのに、次々と入部希望者が…。イケメンが苦手でインドア派のハル(一応部長)の他、行動力&運動神経抜群のなっちゃん、冷静沈着で歴女のアキ姉、天然ほんわか系美少女のふゆりん。高2にもなって初恋未経験の女子4人が織り成すミステリタッチのコメディ。本人達よりも何故か周りを幸せにしていく展開が笑えます。学校内の雰囲気も懐かしく、青春テイストを存分に楽しめました。でもコレ、絶対に続編が必要な結末でしょ!
2022/01/13
へくとぱすかる
ラストに近づいていくと、どんどんスピードアップ。あっという間に読み終わった。季節が高2の春から夏休みなので、1年の半分も巡っていない。作者としては、いつでも続編を書けるようにしておいたつもりだったのかも。初恋部という設定が、絶対ありえないのにおもしろい。帰宅部のカムフラージュだったはずが、いつのまにか謎解き、というより、他人の初恋の背中を押すはめになってしまうというユーモア。ひたすら明るく屈託がない。この4人が部員だと、設定的にも男子の入部はお呼びでなさそう。再出発した作品として、あらためて続編を期待。
2022/02/27
うまる
かなりゆるいミステリだけど、女子4人でワチャワチャしてるのが可愛いくて楽しめました。初恋部のディスカッションは結構恋愛の本質を突いているのに、この4人が何かを実践しようとすると、何故かズレていくような展開が面白かったです。春夏秋冬をイメージした4人4様のキャラ設定もバランスが良く、掛け合いも◎。 出版して間もなくレーベル終了→絶版の作品を救出してくれて、実業之日本社さんありがとうございます。続編も期待しています。
2021/07/29
のんちゃん
高校で帰宅部を謳歌していた晴香だがそれが禁止になり、適当に苦肉の策で考え出した初恋部の設立。未だ初恋経験のない部員と初恋成就を目指す部活、そんないい加減な部に人が集まるはずないと踏んでいた晴香だったが、予想に反し学年でも目立つ3人が入部してきて、という話。この4人で恋の研究が始まる、が、出会うのは初恋対象者ではなく校内で起こる謎ばかり。謎解きは、流石、東大出身辻堂先生、可能性の証明を簡潔に理路整然と行っていく。JKが主人公なので明るく楽しいミステリーとなっている。
2022/04/28
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