北上症候群 (実業之日本社文庫)
北上症候群 (実業之日本社文庫) / 感想・レビュー
MATSU
初読みの作家さん。突然神戸にある会社が倒産した琴葉。札幌にいる恋人に不安を伝えようと連絡するが、彼の反応が悪い。不安になり寝台特急に乗るが…。サクサクと読みやすいです。出会う人それぞれ悩みがあり、会話を通して本人達が自分の悩みに向き合う。こういう話を今回は読みたくて読んだので良かったです。最後はなんとなく予想通り。優しい話で良かった。
2023/11/01
もえ
図書館本。初いぬじゅん。銀河鉄道のような美しい表紙に惹かれて手に取った。内容も少女マンガちっくで、遠距離恋愛中の琴葉が、会社が倒産したのをきっかけに、神戸から札幌まで深夜特急ドリームに乗って恋人海斗に会いに行く物語。後から知ったのだが、ドリカムファンの作者が「北緯43度」の曲にインスパイアされて書いたものだという。深夜特急の4人部屋で出会った人々が、お互いの悩みを打ち明けあっていくうちに、自分なりの答えを見つけていく。オネエの健太のお節介だが憎めないキャラがいい。こんな旅なら深夜特急に乗ってみたいと思う。
2022/05/03
まる子
琴葉の会社が倒産した。神戸⇆札幌で遠距離恋愛中だから、彼の気持ちを確かめに…と乗った神戸発、札幌行きの深夜特急「ドリーム」。列車の中で出会った健太、博子、心春、孝雄の悩みをきいているうちに、琴葉の気持ちは…。人は誰でも悩みを持っている。「あなたはその悩みにちゃんとぶつかっていますか?問題から逃げていませんか?」と問いかける。夢が叶うと言われる深夜特急「ドリーム」は、それぞれの新しいその先の毎日に進むための旅だった。感涙作と書いてあったけれど、途中と最後に涙ボロボロ😭ドリカムが感じられる作品。
2022/02/21
しょうゆ
最後の解説で、ドリカムのLat.43°をベースに書かれた小説とわかり、納得。たしかに。それ以上に、健太と同室という旅が面白かった。最初、4人同室の部屋なんて気疲れ思想だと思ったけど、こんな風に素顔を見せて話し合えたら素敵だろうなと思う。健太のセリフが時々、本当に核心をついている。孝雄と健太のやりとりの裏にある優しさと覚悟にふれて 温かい気持ちになった。そして、似たような境遇の二人の解決法も発明だ。このやりとりの美しさはたしかに、すごい。良い作家さんに出会った気がする。いぬじゅんさん、何者なんだろう
2024/04/04
一五
今日中に札幌へ向かいたいと、深夜特急に乗った琴葉。最初の同室はゲイの健太。と、他の同室者。健太がしゃべり、聞きまくるので、訳ありの琴葉はぐだぐだ考える暇もない。他の人も色々あって、ま~ハートウォーミング? ラスト健太はどうして大泣きしてた?それを聞くのが帰りの深夜特急なんだろうね
2023/06/28
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