夜明け前の殺人 (実業之日本社文庫)
夜明け前の殺人 (実業之日本社文庫) / 感想・レビュー
えみ
不幸って本当に幸福の裏に潜んでいるんだと実感してしまうミステリ。文豪・島崎藤村の『夜明け前』が作品のモチーフとなっている。学生の時に藤村の文学に触れ、興味を持ったことから彼の人となりを調べて「マジか!?」な恋愛を覗き見してしまい少なからずショックを受けた思い出深い人物がこの人。そんな癖が強い藤村が書いた『夜明け前』が現代に起こる奇怪な殺人事件として繋がっていく。ジトっとした執念が不幸を呼んだ、哀しい事件の全貌は女達の激しい恋が輪郭を縁取る。手堅いミステリを腰を据えて楽しんだ。舞台女優、服毒死の真相を見よ!
2022/07/27
yuui
「とんでもない坊ちゃんだわ」ってセリフが妙に頭に残るんやけど、辻真先さん90歳ですよ😳 お話自体はシンプルで途中犯人この人しかおらんなと思ったらその通りやったんやけどツライムでしたね😢 とりあえず辛いお話でした🥺
2022/04/16
coco夏ko10角
『夜明け前』の舞台千秋楽クライマックスで主演が死亡、9年後弟がその劇団に入団するが…。人間関係のもつれや愛憎の悲劇。犯人は途中でなんとなく分かるがそうなら最後どうするんだろう、と気になって読み進めたが辛い結末だ。
2023/03/20
naolog
図書館にて。昨年でた文庫だったが、もとは99年に出ていたようで。島崎藤村には疎いですが、姪との恋愛、劇団、とくれば愛憎がちりばめてあるのはよく分かる。あっけなく殺された恵理だったが、そもそも軽すぎないか、いや、現実もこんなもんか。何かのひょうしに好きになってはまる…。文体はどこかドラマ風で、漢字やかなの使い方は好みではなかった。
2022/10/31
ドットジェピー
面白かったです
2022/08/13
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