美人祈願 (実業之日本社文庫)
美人祈願 (実業之日本社文庫) / 感想・レビュー
じいじ
花房観音の新作と言うことで読んでみた。6話の連作短篇で花房さんらしいソツがない出来だった。花房官能小説は『寂花の雫 』など長編の方が読み応えがあって私は好きである。今作の6話の中では、老いらくには一歩手前の男の哀愁を綴った【酔いの宮】が、主人公に親近感を感じて面白かった。
2024/03/31
けいこ
久しぶりの花房観音さん。今回も京都の現役バスガイドさんらしく、京都を舞台に『ご利益』をテーマにした官能短編集。恋愛や芸能、商売などにご利益がある実在の神社が出てくる。どれも欲を満たしたい女性の行動が怖い。『芸能神社』はなんとなく主人公の女性を応援したくなる様な毛色が違って良かったかな。久しぶりに読んだせいか、官能表現が直接的すぎて恥ずかしかった(笑)
2024/03/06
金吾
京都を舞台にした男女の性の短編集です。みんなそうなのかと思わせる部分もありますが、さらっと読んでしまいます。「芸能神社」「酔いの宮」が面白かったです。
2024/04/18
桜もち 太郎
京都を舞台にした短篇6作品は、神社の果たす役割が大きい。花房作品は言わずと知れた官能の世界。神社と官能、全くの対極にあるような感じがするが、絶妙にマッチするんだなこれが。神社での出会い、神社をきっかけにして新たな人生が開けたり。「ただ、したい、その気持ちだけでするのが、まぐわいというものだ」、セックスに目的を持ったら快楽は失われる。気持ちのままに、本能のままに、理性を取っ払い、気持ちだけでする行為、登場人物たちはそんな最高なセックスをしていた。何かまぐわいが厳粛な行為に感じた。ヤッパリ花房観音サイコー。
2024/03/19
miu_miu
なんとも観音さん的な。京都の神社を舞台にするとエロさが増します。そして、やはり女は怖い。
2024/03/11
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