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京都綺談

京都綺談

京都綺談

作家
赤江瀑
芥川龍之介
岸田 るり子
柴田よしき
澁澤龍彦
高木彬光
水上勉
森鴎外
出版社
有楽出版社
発売日
2015-06-19
ISBN
9784408594361
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京都綺談 / 感想・レビュー

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佳音

文字通り、京都をテーマにした綺談である。私的だが作品によって好き嫌いが分かれた。渋澤龍彦の作品は、幻想よりも官能のほうが強い。書名は、その名も『女体消滅』である。ああ、でもでもこれを読んで懸想できる未成年はいないだろうなぁ・・。故事成語、四字熟語が物語を芳醇にするためにちりばめられているのだが、知らないものは電子辞書で文に酔いながら億劫がることなく調べちゃったよ。

2015/12/25

HANA

京都を舞台とした小説アンソロジー。鴨川、光悦寺、哲学の道、町屋、六孫王神社、山科、京都の地名はどこを切り取ってもそこはかとなく闇が凝ったような印象を受ける。雅とは対照的な黒く底光りするようなものを。執筆陣からはどちらかというとミステリ寄りのように思えたが、内容は幻想を中心とした話が多いように見受けられた。半数ほどは既読だったが、それでも京都という観点から見ると新しい発見があるのが多い。「藪の中」も「高瀬川」もそういえば舞台は京都だったなあ。個人的には住んでいた所の昔を垣間見る事が出来たのも収穫。

2015/07/21

mii22.

京都を舞台とした妖気と幻想と戦慄の短篇集。文豪の作品森鴎外「高瀬舟」芥川龍之介「藪の中」はやはり文章、言葉の響きが美しく読んでいて心地よい。蠱惑的で白昼夢のような柴田よしき「躑躅幻想」と、歓喜と悦楽、恐怖と戦慄を味わう高木彬光「廃屋」の2篇が特に私好みだった。生まれ育った京都の町、登場する場所はよく知っている所が多く、より物語の世界を楽しめた。

2015/08/21

芍薬

森鷗外「高瀬舟」がこんなにも凄みを増した文章だったとは! アンソロジー恐るべし。 新たな魅力発見でした。(妖しさ増しで)

2015/11/25

Rie

現代の作家から文豪まで…京都を舞台にしたアンソロジー。今まであまり読んだことのなかった文豪の作品。難しいイメージだったけれど読みやすい!京都の歴史の奥底にある妖しさを覗き見たような不思議な感じ。古今の作品をまとめることでさらに深みのある面白いものになっている様。

2015/08/23

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