サルトル全集 (第13巻)
サルトル全集 (第13巻) / 感想・レビュー
新田新一
1945年に行われたサルトルの講演に基づいた本です。原著のタイトルは「実存主義はヒューマニズムである」です。サルトルの著書は難解ですが、この本は分かりやすいです。講演が行われた年にも意味があります。第二次世界大戦が終結した年の翌年です。これから新しい社会を作っていかなければならないという意気込みが感じられます。人間は本来自由な存在で、自分の行動に責任を持たなければならないと説かれます。同時に自分の行動による他者への影響にも責任があります。サルトルの実存主義はより良く生きるための指針になり得ると感じました。
2024/11/04
うえ
昭和三十年発行。引用はサルトルと討論するナヴィルの長文のコメント。「カントは一切の政治活動から遠ざかっていたというので知られている体系的哲学者だが、しかしそれは彼の哲学が或る種の政治的役割を演じなかったという意味ではない。ハイネにいわせるとカントはドイツのロベスピエールだ。例えばデカルト時代に、哲学の発展は直接政治的役割を演じないことがーもっとまそれは誤りだがー認められていたが、そういうことは前世紀このかた不可能になってしまった。」
2023/09/11
真
選択することで人間は作られる。そして常にひとりは社会に影響する。
2015/01/01
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